今年度、事務局長を務めることになった北海道栗山高校の櫻井です。突然の事務局長の交替に驚く方も多いと思います。なにより、私自身が驚いていますし、とまどってもいます。

 まず、事の経緯を簡単にご報告します。

 三月末、東京都の事務局会議において、前事務局長西澤先生が全国理事として選出されないことが決まりました。高演協規約により、事務局長は全国理事の中から選出されるため、西澤先生は資格を失うことになります。また、事務局員は事務局長の推薦によるため、この時点で事務局員もまた資格を失うことになります。そのため、前事務局は新年度最初の全国理事会には出席できないとの判断をしました。

 このため、四月二日の常任理事会、三日の理事会いずれも事務局不在のままの開催となりました。
 常任理事会において、事業の継続を最優先に考えることを確認し、今年度の八戸大会、来年度の京都大会、更に次の島根大会のことのみ審議すること、事務局体制については東京都の翻意を促すが、同意を得られない場合は当面常任理事の一人である櫻井が事務局長を務めることの二点で合意し、理事会に提案されました。

 結果的に理事会では、当面櫻井を事務局長とすること、また事務局員についてはあらためて前事務局員全員を櫻井が推薦し当面その任にあたってもらうこと、今後の事務局体制については今年度論議を尽くし、考えていくことなどが承認されました。
 その後、六月八日に臨時常任理事会兼事務局会議を開催し、四月理事会で審議できなかった諸点について協議し、七月の理事会であらためてそれらの件については提案していくことを確認し現在に至っている次第です。

 この間当然のことではありますが、事務局活動は停滞してしまい、この「演劇創造」の発行の遅れをはじめ、全国の高校演劇の仲間の皆さんや関係者の皆さんに多くのご心配、ご迷惑をおかけすることになってしまいました。あらためて深くおわび申し上げます。とともに、どうか事情をご了解いただき、今後の高演協活動を前進させるための、積極的なご意見をお寄せくださるようお願いいたします。

 さて、今度の八戸大会では「生徒講評委員会」活動がいよいよ本格実施となります。全国高文連の部門別開催基準にも明記されることになりました。再来年度の島根大会から出場校数の一校増もめざすことになっています。その他、支援団体との関係、NHKとの関係、優秀校東京公演、そして昨年熱く論議を交わした新規事業の件などなど、懸案事項は山積しています。

 高演協は全国二,五〇〇校の連合組織です。地域に立脚しながらも常に全国を視野に、ということを忘れずに活動していきたいと思っています。

(事務局長)