| ■ 都道府県便り | ||||
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○ 山形県のこれまでと現状 山形県高校演劇協議会は昭和四十七年に発足しました。昨年度発行された三十周年記念誌によると、山形県が全国大会に出場したのは十三回。そのうち、最優秀賞をいただいたのは二回で、昭和五十四年天童高校「じゃがらもがら」と平成七年山形南高校「ゆうたっちょの中学生絵日記」ということです。この間、山形県では上位大会への出場の有無にかかわらず、たくさんの生徒と顧問がそれぞれの情熱を注ぎこんで、多くのすばらしい舞台を生み出してきました。 現在、山形県高校演劇協議会加盟校は三十校。減少傾向が続いており、昨年度末には五つあった地区を四つに統合再編することになりました。やむを得ないこととはいえ、それぞれの地区の長い歴史を考えると寂しいものがあります。ただ、暗いニュースばかりではありません。今春は多くの学校でたくさんの新入部員を迎えることができました。昨年度四四〇名だった全県の部員数が今年度は四八七名になりましたので、今後につなげていければと思っています。 ○ 実施している事業 山形県では現在大きな事業を年に三つ実施しています。 一つめは春の生徒講習会。これは協議会発足当初の昭和四十八年から続く事業で、平成十四年に会場を東根市に固定したものです。今年は四百名を超える生徒が参加しました。内容としては十七名の講師の先生方をお招きし一泊二日の日程で、演技基礎・演技応用・ダンス(ヒップホップ・ジャズ)・殺陣・ボーカル・舞台技術・舞台美術・照明の各コースに分かれて講習を受けます。わずか二日間の日程ですが、生徒たちは第一線で活躍している講師の先生方からたくさんの技術を学び、表現の奥深さを垣間見て帰っていきます。学校に戻ってから、それぞれのコースで学んだことを伝え合って、全体のレベル向上に努めている部活も多いようです。また、閉会式が終わるとあちこちでメールアドレスを交換している生徒たちの姿が見られます。講習会終了後も緊密なネットワークが築かれ、他校の定期公演の情報は顧問よりも生徒の方が詳しい、というような状況もあるようです。良い舞台を志す仲間が県内に沢山いるということは、困難な舞台づくり(舞台づくりは、常に、誰にとっても、困難です)をしている生徒たちにとって、何よりの宝です。本県高校演劇にとって、最も重要な事業として位置付けたいと考えています。 |
二つめは県大会です。各地区より推薦された舞台の中から、東北大会に推薦される二校が決まります。以前、山形県では十七校で県大会をやっていました(平成十一年の全国大会も、十七校で開催させていただきました。その節は全国の皆さんに大変お世話になりました。あらためて感謝申し上げます。)が、平成十四年より、県大会の出場枠を十三校に減らし、十分なリハーサル時間が確保できるよう配慮しました。その際、県大会出場校数は、地区大会の出場校数によって変動するように規定を改正し、以降、若干の改定を経ながら、その規定に従って県大会を運営しています。今年の県大会は十二校で開催される予定です。全国の動きに合わせて、本県でも生徒講評委員会を組織し、生徒たちに舞台を見る際の観点について考える機会を提供しています。少ないスタッフ数ですので、講評委員会の運営も実際は厳しいわけですが、意義深い事業として継続していきたいと思います。また、半日のワークショップを実施し講習会扱いにして、県大会に出場しない高校にも県大会を見に来てもらえるよう配慮しています。 三つめはリーダー研修会です。二月の上旬に、次年度のリーダーを集めて一泊二日で講習を実施します。県外から講師の先生をお招きしての講習ですが、三十名ほどの受講人数ですので、親密な空気の中で行われるところに特徴があります。毎年、ここで臨時顧問総会が開かれ次年度の事業計画などが練られます。 ○ 今後の展望 高校の演劇部が何をしているのか、あまり地域に知られていないという事が次の課題だと思います。本県では、地域社会に様々な形で貢献している演劇部が少なくありませんが、なお一層積極的に出て行き、私たちを良く知ってもらうことが重要になっていくと考えられます。質の高いコミュニケーション能力の涵養が叫ばれる昨今、演劇にできることは多いはずです。さらなる活動の充実を図りたいと考えています。 (山形県高等学校演劇協議会 事務局長) |
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二〇〇二年の神奈川大会から早いものでもう七年の年月が流れました。あの忙しかった夏を時々懐かしく思い出します。 活動報告集にも書いたことですが、高齢化が進む本県の演劇部顧問にも若く新しい風が吹き込んできました。とても嬉しく思うのと同時に、これからの活躍に大いに期待しているところです。向こう五年くらいの間に上手にバトンタッチができたらいいなと… そういった状況の中、本県連盟としても少しずつ前進して行こうということで、昨年度より新たな取り組みとして合宿講習会を開催することにしました。他の都道府県ではかなり以前から行われているとのことで、本県でも懸案事項になっていましたが、各方面との調整の結果やっと実現に漕ぎ着けました。昨年度は文学座の瀬戸口郁氏をお招きして、少人数ながら内容の濃い演劇講習会ができました。また各校の部員同士の交流にも大いに役立ったと考えています。このような交流が生徒実行委員会の発展と充実につながると考えていますから、今後とも内容を精査しつつよりよいものにしていきたいと企画をしているところです。本年度は俳優であり声優でもいらっしゃる曳地伸之氏を講師としてお迎えして、八月二十六日・二十七日の両日に開催を予定しています。 |
そんな状況の中、神奈川代表の大船高校が二年連続で全国大会に出場をはたしてくれたことは神奈川の高校演劇の部員たちにとって大きな励みになっています。コンクールでよい成績を収めることだけが高校演劇の目指すところではありませんが、地区大会から県大会、関東大会そして全国大会へと目標を掲げることも意識の高揚のためには大切なことだとも思っています。その中で、とりあえず県内でできる方策として県大会の質の向上を目指して行こうと思案を巡らしているところです。これまでの形にとらわれることなく、新しい県大会の姿を模索できればいいと考えていますが、こちらもなかなか妙案が… 頑張って行こうと思っています。 08年度の主な事業の報告をして終わりたいと思います。 私学発表会 七月下旬 夏季演劇講習会 八月十一・十二日 夏季宿泊講習会 八月二十八・二十九日 県演劇発表会 十一月十五・十六日 冬季演劇講習会 一月七日 (神奈川県高等学校演劇連盟 事務局長) |
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1953年に岐阜県高等学校演劇連盟として誕生した演劇部会はその後岐阜県高等学校文化連盟に所属し、今年で57回を迎えます。最近では第53回の島根大会において岐阜農林高校が「躾 〜モウと暮らした50日〜」で最優秀賞をいただきましたが、それに代表されるように岐阜県の演劇は「生徒の手作り」の要素を大切にしています。 まず特筆されるべきは生徒実行委員会の存在です。他県でも同様の組織があり、生徒が活動しているところもあるでしょうが、本県ではあらゆる場面で生徒たちが活躍をしています。受付・接待などの表パートは言うまでもなく、照明パートは舞台監督会議における各校ヒアリングから舞台の基本仕込み・幕間のシューティング調整まで、進行パートは装置の搬入手順の確認・セッティングの補助・撤去に至るまで、すべてが生徒の手で行われます。もちろん、会館のスタッフや部顧問が指導監督を行いますが、実際に活動しているのはすべて演劇部の生徒たちです。 そこには大きな達成感と充実感が得られる一方で、たくさんの課題が存在します。ひとつの大会を実施するにあたって生徒実行委員会を3〜4回開催し、生徒たちの意思疎通を図りながら技術講習を行い、安全面に配慮しながら運営していくためには顧問の先生の力に負う部分が非常に大きくなります。 夏に地区大会・県大会を行い秋には総合文化祭の一貫として合同公演を実施し、3月に春季合同公演を行うと年間で12〜15回の生徒実行委員会が必要となり、そのたびに100名を超える演劇部員たちを統括し活動させ、その他にも機会を得てのワークショップや顧問研修会を開催していますが、そのたびに顧問の方々に大きな負担がかかります。それでもこの方式を続けているのは、「大会は生徒が主体で行うものだ」という考え方が先生方に広く浸透しているからだと思います。 昨今の学校事情で夏休みや冬休みが短縮され、部活動に精力を注ぐことを軽視する生徒が増える中、すべてを忘れて熱中できるものを彼らの手に残してあげたいという先生方の熱意に支えられて、現在の岐阜県方式が成り立っていると言っても過言ではありません。教育現場はますます厳しさを増してきていますが何とかこの現状を維持できるよう頑張って行けたらと思っています。 |
〈近年の活動〉 2002年に岐阜県大会50周年を記念して、県下全域から応募者を募って第1回全県交流公演を実施しました。県内六地区から30名を超える生徒が集まり、少ない練習時間の中でも素晴らしい舞台を作りあげてくれました。その後、2005年・2007年の総合文化祭総合開会式での発表の機会を経て、今年10月には岐阜県高文連30周年記念事業の一環として第4回全県交流公演を実施する予定をしています。学校や地域の枠を超えて初めて出会う者たちが普段とは違う活動を通して、生徒も顧問も新たな活力をもらっています。 また毎年5月に地元の劇団にモデル公演を行ってもらい、その後劇団員の方や顧問が講師となってワークショップを開催しています。劇団員のほとんどが県内演劇部の卒業生であることもあって、大勢の生徒が参加し今年度は300名を超える盛況ぶりでした。今年は全国大会が隣の三重県四日市市で開催されるとあって、大勢の生徒がすでに観劇希望を出しているので、県役員の方で交通手段の斡旋や宿泊の手配などについても検討しているところです。 〈現状と今後の課題〉 昨今、精力的に活動する部活動が敬遠される傾向があり、文化系の中でも活動日数が多い演劇部は登録人数が減り加盟校数も減少の一途をたどっていましたが、昨年度は5年ぶりで登録部員数が増加し、2007年と2009年に1校ずつ同好会が発足し、現在45校・約700名が元気に活動しています。地道に行ってきた活動がその原動力になっているのであれば、我々としても本当に嬉しく思います。今後も彼らからエネルギーをもらって、より生徒が主体となって活躍できる場を設定していきたいと考えています。 (岐阜県高文連演劇部会 専門部長) |
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ここ数年、宮崎県は東国原知事のおかげで、何かと話題となり、それまで宮崎県が九州のどこにあるか、知らなかった方もだいたいの位置を分かってもらえている気がする。最近また、東国原知事の言動が物議を醸しているようだが。なにはともあれ、大学時代の友人などから、やれ焼酎を送ってくれだの、地鶏はどこのがおいしいのかだの言われるようになった。マンゴーは地元でも高価だが。 宮崎県高校演劇の歩みは、今年で62年目という意外に長い歴史を持つ。全国大会には1度だけ出場させてもらった。全国大会に出場できないから、演劇が駄目かというと、そうでもないと感じている。かなりハイレベルな(何を持ってハイだのローだのいうか分からないが)見応えのある劇も多くある。他県のように、宮崎県はいくつかに分かれたブロック大会はなく、10月の高文祭で全ての出場校が、3、4日かけて一度に上演する。その中から、上位6校を残し、もう一度11月中旬に手直しをしたものを上演し、県1位を決める。その中には、今でも強く印象に残る劇がたくさんあった。そういう劇が、県の代表校として、九州ブロック大会に必ず出場したかというと、そうでもない。破天荒でコミカルな劇、精緻に計算された劇、涙を誘う感動的な劇、何を一番と感じるかは、それを観る人の人生の歩みにも強く影響されると思う。もちろん、演劇の世界で活躍されている専門家の方々は、鋭い目を持って、客観的に善し悪しを判断してくださるのだろうが。私のような、教員になってから、演劇に出会ったような素人は、ストライクゾーンが広いのかも知れないが、つい、高校生がここまで表現できるのかと感心してしまうことが多いのが現実である。 本県は、演劇部の活動をサポートする講習会を、夏と冬に年2回行っている。夏の講習会は、講座を5つ設け、講師陣に県内の劇団の方々や、会場となる会館の技術スタッフさんをお呼びして、講習をしてもらっている。特に、劇団こふく劇場の永山智行さんには、長い間面倒を見ていただいて、高校生に劇空間の作り方を教えていただいている。また、「みやざき演劇祭」という、県内外の劇団が2ヶ月くらいの間に、代わる代わる劇を見せるという催しがあるのだが、その活動の一環として、高文祭演劇部門大会を3年前から組み込んでもらって、県内の方々に広く知ってもらおうとしてくださっている。 |
このように、多くの方々に支えられながら、高校演劇活動の裾野を広げようとしてきたが、現実はそんなに甘くなく、高文祭演劇部門大会に出場できる高校の数は、28校だった時をピークに減り続け、昨年度はとうとう15校になってしまった。当然顧問の数も減るので、全国大会を前にかなり不安な状態になってきた。そもそも、演劇というのは、少しだけ専門的な知識が必要である。にもかかわらず、音美書のような専門の先生はいないし、文化部にしては手間がかかる。そういう意味では少し間口が狭いジャンルではある。しかし、私のように、新採で押しつけられて、その魅力に目覚めてそのまま続けるという顧問が、以前は多かったのであるが、今はそれも減ってしまった。原因は色々考えられるが現実問題として、加盟校数・顧問の減少は非常に痛いところである。泣き言を言っていても、時間は過ぎていくばかりなので、全国大会の準備を進めていかなければならない。少ない顧問の先生方で、全国からの出場校のみなさんに、ご不便をおかけしないように全力を尽くすつもりだが、部分的には身の丈にあった運営になる場面もあると思うので、そこは平にご容赦いただきたい。 私が、いつまでも演劇部の顧問をやめられない最大の理由は、生徒と一緒になって作品を創り上げていく時間を共有できるからだ。それは、他の先生方も同じ思いだと思う。非常に濃密で、かつ、苦しい時間を生徒と一緒に過ごすことを、いつまで楽しいと思えるかは分からないが、思えるうちは降りないつもりである。 そして、来年夏には、いよいよ全国大会を迎えるのだが、私達宮崎県の教員で最も若い顧問でも、 在職中にはもう二度と経験することはない大会である。少ないながらも、みな楽しみにしてくれているので(準備がはかどっているかは別として)、生徒と顧問とまた時間を共有できるのを楽しみたい。 来年夏には、暑い宮崎で、東国原知事は在職しているかどうか分からないが、心からのおもてなしをしたい。 (宮崎県高文連演劇専門部 事務局長) |
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