復刊95号  WEB版


『高校演劇五〇年―おかやまの高校演劇∨』  を発刊しました 柴田 利明

 岡山高演協の最近の最も大きな出来事は、五〇周年記念誌の発刊であろう。今回はその内容に絞ってご紹介させていただこうと思う。
◆発行の経緯  一九五一(昭和二六)年八月に結成、一一月に第一回の大会を開催した岡山県高等学校演劇協議会(岡山高演協)は、二〇〇〇(平成一二)年に創立五〇周年を迎えた。この五〇周年記念事業として、二年間にわたる編纂作業を続けてきた『高校演劇五〇年』が、二〇〇二年二月一六日に完成した。
◆本の概略 編集 岡山高演協50年史編集委員会   発行 岡山県高等学校演劇協議会 体裁 B5判・並製本・三一四ページ(カラーグラビア一二頁・本文三〇二頁、写 真二六四枚)
◆編集方針 1 岡山の高校演劇と岡山高演協の五〇年の歩みを浮き彫りにする。 2 単なる「記念誌」を超えた「五〇年史」を目指す。このため、高校演劇を取り巻く状況と岡山高演協の五〇年を見通 した通史を大黒柱とし、これに様々な角度から迫ることで補強、さらに関係者の回想記で彩 りを添える。
◆主な内容 T岡山高演協五〇年史(二〇六頁)
【通史前編】黎明期から三〇周年(執筆:赤木慣平、三二頁)第二次大戦直後の一九四五年度から三〇周年を迎えた一九八〇年度までを、新たに発掘した史料も駆使した《詳細な年表》と、節目となった時期の《秘話を記録した特集》とで活き活きと描く。
《特集》 1アンダーソンの仕掛け―岡山高演協の源流 2岡山高演協自立への道程  3疾風と怒涛の時代‐たった半年で第T回中四国大会の神業・続いて第一一回全国大会の早業
【通史後編】五〇周年への歩み(執筆:高森章、九〇頁) 一九八一年度から五〇周年を迎えた二〇〇〇年度までの二〇年間を、年を追って重要な動きや興味深い出来事に焦点を当てて活写 、特筆すべき出来事などは当事者の回想記で彩りを添え、表情の見える同時代史として描く。舞台写 真も多数掲載。 ○倉敷全国大会にもえる(一四頁)
 岡山県二度目の開催である全国大会(一九八九年八月・倉敷市民会館、全国高校総合文化祭・演劇部門)に燃えた日々を、前後五年間にわたる関係者の声を中心に構成。 ○地区大会の記録(二〇頁)
 一九八一年から二〇〇〇年まで、県下六地区の地区発表会の全てを記録。
 この他に顧問も育てた講習会、記念講演、各地区の歩み、高校演劇からうって出るなど。 U岡山高演協かくあるべし(一四頁)
 岡山高演協を支える若手と中堅顧問教師12名が、熱い想いを語り合う。 V演劇部小史(三二頁)
 県下六三の演劇部の歴史と現況をコンパクトに明らかにする。 W岡山学校演劇事始め(八頁)
 明治から第二次大戦まで、旧制女学校を中心とした演劇表現活動の歩みを発掘。
 この他に岡山高演協の周辺、資料など。 編集委員 理事長や事務局経験者、永年にわたる写 真記録者など。
執 筆 者 岡山高演協を築いてきた新旧リーダー、各校の歴代演劇部顧問、ゆかりの人々。
◆内容についての問い合わせ先
記念誌編集長 末安 哲 
希望者には実費二千円でお分けします。申込みは、岡山一宮高校(〒701‐1202 岡山市楢津二二一、 FAX 086-284-2243) の国富浩二教諭あてにハガキかFAXで。折り返し書籍と振替用紙を郵送します。   (岡山県高等学校演劇協議会 事務局 柴田利明)