復刊97号  WEB版


都道府県だより

やっと、できたの?CD-R
 「埼玉の高校演劇五〇年」   塩野 眞一


彩子(さいこ) 埼玉県の高校演劇連盟は50周年を迎えたんですってね。いつなの?
玉男(たまお) 昭和二七年の発足だから、去年だね。そういえば、「演劇創造」にも、記念CD-Rが出るって書いてあったよね。
彩子 でも、CD-R、見た?
玉男 いや、まだだよ。変だな。
彩子 あ、そうそう、二月の常任委員会のあと、事務局の人達が残って、発送作業だって言ってたわ。きっと、それね。
玉男 ずいぶん遅れたね。でも、その分いいものになったって、事務局長が言ってたけど、どうかな。よく見てないけど。なんか、各都道府県の事務局の先生方には送ったって言ってたな。
彩子 私、チラッと見たんだけど、ずいぶん簡単な装丁だったわ。もう少し何とかならないのって思ったくらいよ。
玉男 まあ、いいじゃないか。事務局の人も頑張ったんだから。このCD-R、連盟発足当時からの全上演一覧が載ってるそうだね。
  それから、「超演劇基礎講座」が自慢らしいよ。
彩子 上演一覧は貴重ね。エクセルで利用できる形式だから加工も楽よ。「超演劇基礎講座」のB版見たけど、結構すぐ使えることが書いてあるのよ。便利だったわ。
玉男 そうだね。「超演劇基礎講座」は、演劇研究会の集大成だよね。脚本研究会や、照明研究会、稽古場見学と、顧問の力量を向上させるために頑張ってきたことの成果だね。
彩子 そうね。埼玉県のベテラン顧問から、若手顧問まで、普段の部活動運営の中での工夫がいっぱい。今年は創作に挑戦するんだけど、いろんな顧問の台本の書き方や、集団創作のやり方など、参考にするつもりよ。
玉男 そういえば、この前の稽古場見学、良かったね。山の手事情社の。
彩子 ええ。楽しかったわ。「見学」っていうから、見るだけかと思ったら、ワークショップだったわよね。
玉男 うん。結構、汗かいたね。やっぱりプロの劇団員はすごい。先生方もすごかったよね。「喜怒哀楽」だったっけ?名前は出せないけど、埼玉を代表するベテラン顧問のポーズといい、表情といい、ちょっと…とにかくすごかった。
彩子 ホント。来年はどこかしら。今から楽しみだわ。
玉男 そうだね。生徒向けでは、埼玉会館スタッフによる技術講習会も役にたつよね。CD-Rにも、テキストが載ってる。
彩子 ええ。うちの学校も毎年参加してるわ。夏休みの1日、埼玉会館のホールスタッフの協力で、照明、音響、舞台美術と、いろいろ体験できるのよね。音響なんて、見たこともない機材に触れて感動だったわ。
玉男 うん。それにしても、埼玉会館のスタッフはすごいよね。ホントに演劇が好きって感じで、乗りに乗ってたね。
彩子 ところで、関東大会、見に行った?
玉男 うん、行ったよ。残念だったね。埼玉代表も頑張ったんだけどね。あと一歩及ばなかったね。しばらく全国大会行ってないから、何とか行って欲しかったんだけど。
彩子 来年に期待しましょ。埼玉も創作劇が多くなって、今までと少し違う感じだし、期待できるわよ。きっと。
玉男 そうだね。
彩子 ところで、この企画。どこかで見たことない?
玉男 「チバのヒ・ミ・ツ」だよ。
彩子 じゃ、私達パクリなの?
玉男 そういうことになるね。
彩子 大丈夫なの?著作権。
玉男 大丈夫だよ。チバの人達はいい人ばかりだから。それに、もし問題になったら、組合新聞まねました〜って言えばいいよ。
彩子 そうね。私達、ふたり合わせて、「彩の国さいたま」だもんね〜。じゃ、全国の皆さん、さよ〜なら〜、CD-R、見てくださいね〜。
(埼玉県高演連事務局長)