さあ、いよいよ全国大会まで3週間を切った。もうやるしかないのである!と気合いを入れたが、「何を?」と問われれば、「ええ、まあ、いろいろと・・・」と照れ笑いを浮かべる余裕はまだある。そうだ、やるべきことはほとんど全て滋賀県に行っている。今滋賀県では、あっちからやって来る、こっちからもやって来る、降って来る、湧き出す、生み出される、排出する、積み重なる、あふれ出す、そして突然現れる仕事や仕事じゃないようなことまで含めて、怒涛の忙しさだろう。こちらはそれらをできる限りサポートし、ねぎらい、寄り添う(気持ち悪い?)しかない。がんばってください、SHIGA and HIKONE。
さて、タイトルに戻る。「新入部員は本当に増えたのか?」 何の話だ?つまりこういうことである。映画「幕が上がる」が2月3月と上映された。「高校演劇ブームが来る」と予想された(予想した)。「高校演劇の春」がやってきて、4月新入生が入ってきて、新入生の約8割が、まず演劇部の説明会に足を運ぶだろう。中には坊主狩りの普通なら野球部に行く子や、身長190センチ超のバスケットボール部出身の子も来るかもしれない。文化系部活の正統派・ブラスバンド部に入らずに、アンダーグラウンド部活筆頭・演劇部に入るものもいるだろう。気が付くと、新入部員33人、部室に入らない状態になっているだろう。急きょ、生徒総会が開かれ、演劇部に、より大きな部室があてがわれるだろう。稽古場は、体育館のステージから降りて、部員が2人しか入らなかった卓球部の活動場所・トレーニングルームがあてがわれるようになるだろう。ならば、と5人中4人がメガネをかけた卓球部員もそのまま演劇部に入るだろう。3年生2人、2年生4人、1年生33人、元卓球部からの移籍組5人の、総勢43人の、創部以来ぶっちぎりの大人数の演劇部が誕生するだろう。何とか演劇部をつぶしたいと思っていた生徒会長(女子、国立大学志望)は悔しくてほぞを噛むだろう。
新入生たちが学校に少し慣れた、4月下旬のトレーニングルームでの稽古は、春のやわらかい夕暮れの日差しの中、活気に満ちあふれているだろう。6人の先輩方のエチュードに38人の新入部員と移籍組がどっと笑う。それまで笑い一つない稽古にすっかり慣れてしまった上級生ははにかみ、そしていつも演劇部をやめようと思ってきたけど、やめなくてよかったと初めて思うだろう。卓球移籍組は、それまで卓球の練習もしないでマット置き場でゲームばかりしていたのがウソみたいに、はつらつと稽古に参加しているだろう。演劇の面白さに目覚めてしまい、突如進路を理工系大学から役者に代えるものも出てくるだろう。
5月、新入生と創る初めての芝居。野球部出身の1年2組T君が率いる野球チームと、サッカー部出身5組F君のサッカーチームが舞台上で異種試合をし、そこに卓球部が入り乱れ、さらにチアガールも加わるという、人数の多さだけで売る劇を上演するだろう。しかし、それまで60分の内約50分は座って芝居をするY高演劇部のあまりの変わりように、観客たちは拍手喝さいを送るだろう・・・しかし、そこにあの生徒会長がいた・・・
あれれ、て何、話作ってんだ。そんなことじゃないんだ、きょうのテーマは!だが、今日はもういいか。明日に続きます。
そんなわけで、今日から「毎日更新宣言」します。滋賀全国大会終了日まで。はい、今年はさりげなく宣言します。私の夏のテーマは、さりげなく、ですから・・・