「女子高生」よりメッセージ!

本日も朝から更新。じゃ~ん、昨年度茨城大会上演校である、久留米大学附設高校(福岡)演劇部顧問の岡崎先生から、滋賀大会に向けて熱いメッセージが届きました。では寄り道せずにすぐに。

 

第61回全国高等学校演劇大会(滋賀大会)に寄せて

梅雨も終わりを迎え、いよいよ夏本番。ここ九州では蝉が鳴き始め、連日30度以上の日々が続いています。夏が来たんだ、そして、あれからもう一年経ったんだ、と改めて思っています。

 

久留米大学附設高校演劇部は昨年度全国大会(茨城大会)で「女子高生」というちょっと(だいぶ)変わったお芝居を上演しました。茨城県の生徒・顧問の先生をはじめ、多くの方々の支えのもと、充実した上演を行うことができました。また、この「女子高生」を通して、いろんな人と「出会う」ことができました。このお芝居を上演できたこと、本当にうれしく思っています。ありがとうございました。

 

さて、全国大会。一年経った今となっては年月とともに記憶が断片的になり、画像・映像の記録が記憶とすり替わりつつあるのですが、でも、一年経った今でも、全国大会のときのことは鮮烈に心に残っています。

 

・福岡空港を飛び立ち、茨城空港に自分の足で降り立ったとき


・勝田駅から右に出て、線路沿いを歩いて行く、その横を「ひたちなか海浜鉄道」の列車 がゴトゴト走っていく(4月の打合会の時、線路脇の公園の桜が満開でした)


・ひたちなか市文化会館の前の像、ロビー。そして裏の通用口。


・大会前日近くの小学校の教室をお借りして最後の通し。突然のゲリラ豪雨。でも、通し 終了時に風雨・雷はやみ、教室から見えるグラウンドが、一面の海になったこと(本当に海!だったのです)。


・上演前、裏のリハ室での発声。舞台設営直前の舞台上袖。そしてもちろん上演。芝居が はねたときの、客席の「ざわっ」とした感じ。


・他校の芝居、茨城の運営の生徒さん・先生方の笑顔。

 

 

演劇は一回きりの芸術です。同じ瞬間は二度とこない。もちろんそれは演劇に限ったことではなくて、すべての事象に当てはまります。しかし、一年経った今、あのときの事を振り返ると、茨城での全国大会の日々はかけがえのない瞬間だった!と思うのです。2014年7月。暑い夏の、素敵な瞬間。大切な思い出。

 

全国大会まであと3週間。これから本番までまだまだ大変なことがあるかと思いますが、上演校のみなさんはもちろん、運営の生徒・顧問のみなさん、そして観客のみなさん、高校演劇に関わるすべての人にとって、2015年全国大会・滋賀大会がすばらしい瞬間になることを祈念しています。

 

久留米大学附設高校演劇部顧問 岡崎賢一郎

 

□本校演劇部は現在13名で活動中です。相変わらず女子の比率は低く、「男くさい」部活動を行っています(女装もたまにやっています(笑))。現在は10月の福岡県筑後地区大会に向け、練習に励んでいます。

 

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(写真は茨城県大会事務局撮影)

 

「女子高生」と言えば、男子部員なら誰もが一度はやって受ける、または誰もが一度はやって受けたい、でも実際は引かれる女子高生コスプレを、堂々大会に出してきて、「アレ?」と思う間に九州大会に出て、「アレ?」という間に全国大会に出て、「アレ?」という間に最優秀賞を取っていった、まあ2014年高校演劇10大ニュースのトップスリーに入る上演でしてたね。昨年の夏、国立劇場での終演後、やりきったすがすがしい笑顔の彼らにまさに「男子高生」の姿を見ました。

 

今は「男子大学生」ですね。

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