夏秋共存

国立劇場公演まであと1週間。関東で言えば、サマーフェスティバル(北千住シアター1010 8月27日(木)28日(金))が迫っている。つまり夏の終わりに、東京で4日間連続の高校演劇フェスティバルが行われる。「高校演劇の夏は終わらない」のである・・・と書いてきた。が、久しぶりにお世話になっている、「某高校演劇速報ブログ」を見てみた。お~、地区大会はもとより、県大会の結果が出ているではないか。三重県、愛知県、岐阜県、石川県。そうなのだ、中部日本ブロックの多くの県は、全国大会の直後に県大会を行っているのである。そんな忙しいさ中に、彦根の全国大会に駆けつけてくれた、多くの中部日本ブロックの先生方や生徒たちに出会った。今年の満員盛況は、中部日本ブロックの皆さんのおかげでもある。感謝します。そして県大会お疲れ様でした。

 

慌てて、今年度の「ブロック大会一覧」と「都道府県大会一覧」を掲載してもらった。日程を見て、実際には行けなくても、それぞれの大会に思いを馳せてくださいね。

 

それにしても「某高校演劇速報ブログ」は便利だ。地区大会の情報まで載っている。岩手、茨城、東京・・・。ちょっと東京の地区大会一覧を覗いてみる。東京は加盟校数200超、6地区あるので1地区あたり30校を超える学校が地区大会に参加する。以前はそこから2校が都大会に進んだが、さすがに200分の12校ではあまりにも都大会への間口が狭い。そこで池袋の東京芸術劇場の地下1階、シアターイーストとシアターウエストという並びあう劇場を借りて、同時並行で都大会を行うという画期的な戦略に出た。都大会への推薦枠は24校と倍増。各地区はA日程、B日程に分かれ、それぞれの日程から2校ずつ都大会への推薦を出すことができるようになった・・・と言っても、日程を見てみると、1日7校だの8校(!)だのやっている。それが2日間または3日間なので日程ごとに20校くらい参加している。やはり東京の地区大会を抜けるのは相当大変である。

 

で、今回東京の地区大会の日程表を見て一番感心したのは、夏休み期間の開催を除いて、すべての日程が、土日または祝日に配置されていることだ。12日程全てである。今年の秋の黄金連休である、9月の5連休にも大会がある。これはすごいことだと思う。もちろん、そうでなければ各校のスケジュールが合わない、授業を欠くのは困る、ということもあるのだろうが、土日祝日に空いているホールを探し、そこを押さえる労力・手間たるや相当なものである。各地区の担当者・責任者は4月から、いやもっと前から押さえるまでは気が重いだろう。振り返って、千葉県の私の地区などはふつうに火・水だものな。まあホールの選択肢が少ないこともあるのだけれど。東京は地区大会や地区の発表会を最大のお祭りとして意識している。やはり土日祝日は必須なのだろう。

 

そんなわけで地区大会がこれからどんどん始まっていく。今週末から来週にかけて地区大会というところも多いだろう。県大会が終了しているところもある。もうすでに「高校演劇の秋」は始まっているのだ。これから1週間あまりの時間を、「高校演劇の夏秋共存」と呼称したい。

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