会議で関東大会南会場となる、東京芸術劇場に行ってきた。そう、今年の関東大会東京会場は、東京は池袋の東京芸術劇場プレイハウスで開催される。
前回の東京芸術劇場での関東大会、それは18年前、1998年度のことだ。1999年1月の正月が終わってすぐだったと思う。というのも、この大会、私の学校も関東大会初参加だったのだ。(「薬園台の国語算数理科社会」) いやホントにいきなりすごい劇場でやらしてもらったものだ。自分の当時の評価基準は「受ける」がすべてだったから(今と変わらないか)、その意味では大成功!審査結果としてはちょっと悔しいものだった。つまり上演後から結果発表直前までの最高の気分から、結果発表後のあの何とも言えないほろ苦い気持ちに急降下したわけで、演劇部ならみんなわかりますよね。
そんな思い出の詰まった東京芸術劇場、その後東京での関東大会は立川(2004年度)、八王子(2010年度)と東京西部を渡り、そして今年2016年度についに東京芸術劇場に帰ってきたと言うわけだ。いや、正確には「帰ってきた」と言うよりは「帰ってこさせていただいた」というのが正しい。
しかもこの劇場は4年前2012年に改修が終わりリニューアルオープンして、すごい×5=(すごい)5乗の劇場になっていたのだ。
まあ、音の響きとか、ルーフの形状とか、照明のどうのこうの、という専門的なことはわからないのだが、入った瞬間に「ああ・・・」と嘆息し、高校演劇にこのような機会を与えていただいて心より感謝いたします、とひれ伏し涙を舞台に落とすわけにいかないので、涙をこらえてひざまづくような、そんな劇場なのだ。同じ思いは、「さいたま芸術劇場」でも、今年もう一つの関東大会が行われる新潟「りゅーとぴあ」でも、サマーフェスティバルが行われている北千住「シアター1010」でも感じるのである。他のブロックにもそのような劇場あるでしょう。
改めて高校演劇に上演の機会を提供してくれる、全ての劇場、会館に感謝申し上げます。
建物の中は、巨大な吹き抜け空間だ。
つまり演劇専用ホールだ。
ゴージャスなロビー。
美しい客席。
赤い椅子に金色の座席表示プレートが、これまた美しい。プレートの角度に注目。これで座席番号が見やすくなる。
見学の先生たちも呆然と立ち尽くし、「ああ・・・」と嘆息した。
搬入口の外は、都会。でも安心、コンビニがあった。都会でも都会でなくても、コンビニがあると安心する。
さて、その「関東大会東京会場@東京芸術劇場」、日程は12月29日(木)30日(金)である。
「ああ・・・」とここでも嘆息した方がいるだろう。