「ロミオとジュリエット」

 

 

藤田貴大氏上演台本・演出の「ロミオとジュリエット」を観に行った。やはり気になっていたし、ほら、劇場が関東大会東京会場(29日30日)をやる東京芸術劇場・プレイハウスだもの。これは芝居も観て、舞台も観て、客席とかロビーも観てくるべきだと思い、楽日1日前に行った。(つまり昨日) 当日券だ。当日券で行くのが好きなのですよ。予約していると何か3日くらい前からそれに縛られているような気がして、それにその日になると急な仕事が入ったり、体調悪かったりしません?

 

だから、よ~し、仕事終わった、東京行く気満々の時に行くのがいいのですよ。それに上演時間100分とアナウンスされているのがいい。2時間未満ですよ。高校演劇1時間に慣れ切った身体と心には、最高の誘い文句ではないですか。

 

以前、開演前のアナウンスで「上演時間は休憩15分をはさみ、3時間40分です」と言われた時は、自分だけでなく、周囲もざわついていたものな。夜の部だったし。ああ~、終演後の全ての予定が狂う~。家に帰るのが11時を過ぎる~。腹が減る~。

 

さて、当日券。あると宣伝されていたので、自信をもって劇場に行くと、う、けっこう並んでいる。でも多くはネット予約の皆さんで、そのチェック及びチケットの受け渡しに時間がかかっている。このあたり関東大会・東京会場で導入したネット予約制の参考になる。

 

若い観客が多い!!!そうか、こういうところ(劇団や演出家、俳優)に若い観客は集まるのか。観客層を見ただけでテンションが上がる。

 

客席に入ると、舞台装置が置かれ、心地よい音楽が流れている。これでさらにテンションアップ。そうだ、そうだ、最近は客電落ち⇒音楽⇒緞帳アップに慣れ過ぎていた。昔、第三舞台が客入れの音楽に毎回同じ音楽を使っていて、それを聞いた瞬間もう第三舞台の世界に引き込まれたのを思い出した。

 

客席もやっぱりいいな。赤いイスが美しく並び、横のバルコニー席風なところも面白いかもしれない。今度関東では座ってみよう。

 

もちろん芝居だって、藤田氏だもの。ふつうの「ロミジュリ」のわけがない。おもしろくないわけがない。いわゆる「逆再生演劇」。ロミオとジュリエットが毒を飲みあい、死んでしまうところから始まる。舞台装置も照明も音楽もバンバン使い、プレイハウスの素晴らしさを見せてくれる。う~ん、観に来てよかったのだ。

 

チケット代も5000円台。うれしい。帰りに、もらった分厚いチラシの束を1枚1枚見ていくのが楽しみなのだが、これは、と思う舞台はことごとく入場料金1万円前後。全部観るには思いきれない金額である。でもそんな舞台でも、最近は高校生割引とか25歳以下割引とか、若者向けの割引料金が増えてきた。これはよいことだ。やっぱり今回の公演のように劇場に若い人がいっぱい来ると言うのは、それだけで劇場のテンションが上がるものだ。

 

高校生を中心に若者であふれる高校演劇。私たちはいつも劇場でパワーをもらっているのだな。

 

 

29日30日はここで会いましょう。テンション高く。

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