全国春フェスが終わった・・・。
素晴らしい大会であったと思う。上演だけでなく、観客も岩手県の取り組みも、さくらホールの方々も、全てがである。演劇は共同作業だ。そして大会もまた共同作業だ。そしてそれが終わってしまった虚無感と言ったらない。だがその虚無感は祭りが最高に盛り上がった証である。虚無感は、いつか「また祭りをやるぞ」というエネルギーにすり替わる。
春季全国フェスティバルは、確実に全国のもうひとつの柱になりつつる。これは自分だけの意見ではない。会う方、会う方、そう言っていただけるのだから、たぶん本当にそうなのだ。うそだと思うなら、いや思わなくても、一度春フェスに来てみてね。来年は高松サンポートホールで会おう!(早いか)
それにしても、この春フェスに、全身全霊をかけて取り組んできた、岩手県の先生方、生徒の皆さんの虚脱感と言ったらないだろう。特に先生方は心配である。だって明日から新年度なのだもの。この切り替え難しいよ。また先生方の中には、異動される方もいる。机の上を散らかったままにしてこの春フェスにやってきた自分を反省する。
特にこのブログに登場していただいた及川女史、山田氏、岡部氏お疲れ様でした。ラストステージ、地元盛岡市立の舞台は、この大会を締めくくるにふさわしい圧巻の舞台でした。その顧問でもある岡部氏から大会事務局として上演校への感謝のメッセージ・・・
出場校の皆様へ
本日は移動日の方々もあるかと存じます。 春の嵐ということで、大変な方もいらっしゃったかと思いますが、無事に着いたでしょうか?
大会期間には、いろいろとご迷惑をおかけしました。 とくにも最終日には、自分のところの上演も重なり、かなりバタバタとた閉会式になってしまいました。 すみませんでした。
それでも、閉会式後、上演校の皆さんが楽しげに名残惜しげに交流している姿に涙してしまいました。
2011年の第5回だて大会に出場辞退したときの私の教え子がみにきていました。 そのこからのメールに 「閉会式を見ながら、私もあの舞台に立ちたかったなと、すごくすごく思いました。 当時はいっぱいいっぱいの中で出した結論だったと思いますが、最終的に春フェスに出ない決断をしたこと、今まで、とても後悔していました。 でも、今回、あのときは悔しかったけど、3年経って、とても楽しそうな、青春を謳歌している生徒さんたちをみて、晴れ晴れとした気持ちになりました。 私もあの場にいたんだなぁと嬉しくなりました。ありがとうございました。」 とありました。
春フェスは試行をあわせて10回目です。まだまだ、工夫をしなければならないところも多いと思います。 出場校の皆さんの感想をぜひぜひお聞かせください。
ありがとうございました。
岡部敦 拝
さて余韻にひたりつつも、帰らなくてはならない。何と言っても明日から新年度だ。そして今週末にはひたちなかで出場校打ち合わせ会と全国理事会だ。書類をたくさん用意しなければならない。ああ、あれもやらねば、これもやらねば。あせる。
柏へ帰る前に池袋へ。東京では桜が咲いていた。この時期の東京は美しい。本を読まなくても、電車からの桜ウオッチングでじゅうぶん楽しめる。東京も暑かった。いつの間にか電車には冷房が入っていた。仙台ではサラリーマン、OLのグループがあちこちに。今日で異動する方の見送りだろう。見送られる方も感極まっている。春は少しさびしい。
池袋の東京芸術劇場へ。「高校生劇評グランプリ」
https://www.hs-theatrereview-gp.jp/result/index.html と言う企画があって、恥ずかしながらその審査員をやったのだ。その表彰式へ恥ずかしながらの参加である。しかし、ゲストに舞台美術家の堀尾幸男氏と、あの野田秀樹氏(サプライズ)が登場。名劇評家の扇田昭彦氏の司会のもと、グランプリを受賞した高校生も加え、4人でトークショーを行ったのだ。いやはや、楽しく、刺激的な話だったこと。一気に元気になり、途中軽く寄り道した(いつもそうなのだ)けど、柏へ。
明日から4月1日だ・・・まず第一のお祭りに向かって。
上演が終わった学校は会館外の小山でたわむれる。解放感に包まれて。
こんなところで稽古ができるのだから幸せである。
会館内の植物にいやされて私も幸せである。
閉会式。最後の最後まで生徒実行委員長が盛り上げる。捨て身である。
ついに終わってしまった。感涙にむせぶ上演校たち。これぞフェスティバル。
ホワイエは30分で片付く。それがさびしい。
北上駅は桜祭りの準備が。北上は東北三大桜景勝地の一つである。2週間もすればものすごい数の観光客が訪れるのだろう。さくらホールから桜並木へバトンタッチ。
東京芸術劇場の前の桜も咲いていた。