中部日本大会報告

岐阜支部特派員のT氏より、中部日本大会報告が届きました。全国よりも歴史が長く、明確な理念のもと、独自の取り組みを続けている中部日本ブロック。今年度も大盛況だったようです。 【レポートここから】 「合宿型」中部大会は、今年度も12月24~27日の4日間にわたって、 岐阜県瑞穂市(岐阜市と大垣市との間)にて開催されました。 客席数1000席の瑞穂市総合センターサンシャインホールは、昨年度の知立大会に引き続いて ほぼ満席状態で、連日熱い上演が繰り広げられました。

写真① 開場前

開場前のホワイエ①

写真① 開場前2

開場前のホワイエ②

写真②観客入場 (1)

客入れの様子

写真③(客席)

 客席の様子 9時30分からの開場にもかかわらず、9時前にはホワイエが満員状態! 実行委員の「一歩!」のかけ声に合わせて、列をつめてもらったが、 それでも間に合わず、外まであふれた観客のために、開場時間を早める結果に! 受付と会場担当の 実行委員が、本当に よく頑張 って働いてくれました。 それとは別に舞台上では、さらに熾烈な戦いが行われていました。 この会館は、舞台袖にスペースがほとんどないので、 上演が終わる毎に完全に装置を入れ替えなければならない! さらにその上、照明の仕込み直しを幕間で行うので、舞台上は、まさに分刻みで動くことになる。 (例1)名城大学付属高校の仕込みの場合 11:00 富山第一高校終演 装置撤去&プロジェクター撤去(以上の作業を3分以内で!) 11:03 1サスダウン~トップサス①~⑤の振り 2サスダウン~トップサス奥振り 3サスダウン~灯体降ろし(以上をこれも3分以内で!) 11:06 1~3サスアップ 11:07 装置仕込み開始 ボックスを置く ひき割り幕装置合わせ(すべて自校で) 11:17 装置仕込み終了(10分でおそらくできるはず!) 11:18 介錯棒にてサスの振 り合わせ (さすがにこれだけは顧問教諭が行う。それでも5分以内の作業を要求される!) 11:20 1ベル(この後も、必要に応じて仕込み作業が継続!) 11:25 2ベル!

写真④ホワイトボード仕込みプラン

ホワイトボード仕込みプラン

装置仕込みの持ち時間は、一応各校15分あるが、照明仕込みの時間を考えると実質10分程度でお願いすることになる。もちろん、進行担当の実行委員は、できる限りのお手伝いをします。平台のセット、人形立て用のウエイト運び、パネルのクランプ止め、ケコミのくぎ打ちなどなど。

結果、4日間を通して、最大の押し時間は3分! 全17校中、15 校は定刻に幕を上げました。

写真⑥ 照明

照明の実行委員たち①

写真⑤舞台上照明しこみ2

照明の実行委員たち②

岐阜県の生徒実行委員会は、「優しさと親切!」をモットーに、「(基本的に)あらゆるわがままを受け 入れます」という姿勢で大会運営を行ってきましたし、これからも行っていこうと思っています。

写真⑦ 実行委員の生徒たち

 

実行委員の生徒たち 岐阜だけでなく、中部では、たいてい、前年の中部大会の視察から実行委員会がスタートします。今回も、来年度開催の石川県から、十名以上の視察メンバーが瑞穂に来ていました。もちろん、知立(愛知)へは、岐阜県から20名近くの実行委員視察メンバーを送り込みました。その後、県大会の運営を中部大会と同じ17校の上演校で行いつつ、4月~12月の間に10回近くの実行委員会を行って本番に備えます。

【レポートここまで】
いやあ、すごいですねえ、中部の生徒実行委員会。地区や県で生徒実行委員会形式でやっているところは多いですが(千葉県も)、ブロック大会では他にないのではないでしょうか。ただし、何と言っても安全第一です。中部日本は、スタッフや顧問など劇場・舞台を熟知した大人の指導のもと、長い時間をかけて十分に訓練を積んでいるようです。もちろん、公演中のサポート体制も確立しています。
誰が主導するにせよ、舞台はとても危険な場所。それを常に認識しつつ、基礎的な部分をしっかり確認していくことが大切ですね。毎回です。スタッフだけでなく、上演校も、です。
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