高校演劇が大好きで1週間の休みが取れたら札幌に行くべし②

というわけで、昨日の続きです。札幌での地区大会について、50代半ばでも異様に若々しい、北海道Y氏からの解説をもとにQ&A風にまとめてみました。

 

Q いやあ、札幌地区大会すごいですね。43校参加の6日間ですか。昨日はゴールデン地区大会と言いましたが、今日はモンスター地区大会と言います。で、質問はですね・・・

 

A その前に、訂正させてください。札幌地区大会とおっしゃってますが、正式には石狩支部大会と言います。北海道は北海道高文連で11の支部に区分けしております。その1支部として石狩支部があり、石狩支部は札幌及びその周辺の市町村が入って来ます。ちなみに、11月に行われる全道高等学校演劇発表大会(北海道ブロック大会)は、今年は北見市で開催されるのですが、それはオホーツク支部での開催となります。

 

Q そうですか、それは失礼しました。石狩にオホーツクですか。支部名がやはり北海道らしいですね。石狩と聞くと石狩鍋ですね。これから寒くなると、おいしいでしょうね。オホーツクと言えば流氷ですね。

 

A 割と連想が定番ですね。ご存じの通り北海道は人口など札幌一極集中となっておりましてそのために石狩支部の高校数も多く、演劇部がある高校も今年は43校となりました。支部を小分けする事も意見としてあがったりもしますが、どの様に線引きするかなどの問題もあったり、石狩支部は一つという思いもあり、43校で大会を行っております。他の9支部は、道南、後志、空知、上川、道北、釧根、十勝、苫小牧、室蘭となります。

 

Q 十勝と言えばバターですね。あと花子とか。(少し満足そうに)

 

A そろそろ質問してもいい頃ですよ。

 

Q あ、失礼しました。花子、わかりました?(スルーされて) あ、いや質問します。やはり気になるのは審査員ですね。本当に6日間43校を観るのですか。途中で逃げ出したりしないのですか。

 

A さすがに審査員の先生に、43校みてもらう事は困難ですので、今は、前・後半に分けて、前半から北海道ブロック大会への推薦3校、後半から北海道ブロックへの推薦3校という形で、審査員も前半の審査員(3名)、後半の審査員(3名)という形で、計6名の審査員に審査をお願いしています。

 

Q ほう、前半後半分けていると。でも3日で21、2校ですか。やはり審査員はきついですね。

 

A 前半か後半かは、43校全校が集まって抽選で決めます(8月上旬)。その後(8月下旬)に上演順抽選会を行って決定します。日程は前半3日間、後半3日間、成績発表及び合評会1日、計7日間の大会となっております。(少し得意げに)

 

Q え、6日間じゃなくて7日間!

 

A リハから入れると9日間ですね。(かなり得意げに)

 

Q そうだった、リハもあったんだ。今年の日程で言えば、シルバーウイーク全部使うと言うことですよね。やっぱり北海道は面積だけでなく考え方も許容範囲もでかいなあ。運営する方も大変でしょう。毎年のことですからね。

 

A 運営は、事務局が主となり、石狩支部の専門委員が、進行、舞台、搬出入、放送、受付 などのチーフとなり、全顧問で担当を持ち回ります。ですから、事前に顧問の仕事希望調査もあります。だいたい顧問が6日間の大会の中で一日運営を担当すると何とか回ります。しかし、リハとか、舞台打合せなどは、事務局と専門委員で回している感じです。

 

Q 事務局や専門委員の先生方は、モンスターではなく、スーパーマンですね。ところで審査の方ですが、3日目も7本観て、それから審査ですか。

 

A はい、審査員会ですが、前半は上演3日終わった後、夜中にかけて頑張ってもらいます。後半も上演3日が終わった後、夜中にかけて審査会をしてもらいます。

 

Q あ、やはりそうですか。私も全道大会にお邪魔した時に、ずいぶんたくさん劇を観た後、夜中まで議論させていただきました。本当に夜中でしたよ。おまけに翌日合評会と講習会もあって。なかなか解放してくれませんよね。やはり北海道は時間感覚もでかいなあ。

 

A 7日目の成績発表と合評会は、前後半全ての学校が集まります。上演は前後半に分けますが、大会運営は一つといった感じです。そんなこんなで、運営はとっても大変で、大会が終わると、会館のスタッフ含めみんな抜け殻になっています。

 

Q 抜け殻になって、また来年の羽化に備えるのですね。石狩支部大会が、支部の学校にとって、最高、最大のお祭りだということがよくわかりました。ありがとうございました。

 

さあ、シルバーウイーク、札幌に集おう!(私は行けませんが・・・)

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