ひこにゃんに会ってきた②

前回「明日書く」と言っておきながら、本日書く。私の「明日」は当てにならない・・・ さて、岐阜での全国高文連研究大会が金曜日に終わり、次に向かうのは土曜日の大阪での会議である。大阪は枚方なので、京都から入るのがいいようである。金曜日は午前で終わったので、一度千葉に帰るという手もあったが、やはり朝の慌ただしさを考えて、京都方面に向かうことにした。普通に、岐阜から名古屋に戻り新幹線で京都、というのが最も早い。岐阜から大垣を通って米原に出てもいい。そこから新幹線に乗って・・・いや!乗ってはいけない!新幹線と並走する東海道本線を見よ。琵琶湖に沿って走る東海道本線、米原から二つ目の駅、それは「彦根」であった。彦根と聞いてピンとこない高校演劇おじさん、おばさん(おにいさん、おねえさんも)はいない。そう、彦根は来年の滋賀全国大会の開催地なのだ! こんなところにいらっしゃったのか、彦根さま。当然お立ち寄りさせていただかなくては。当然全国大会開催会場を一目見させていただかなくては。そうか、岐阜、大阪と連続の大会、会議は彦根へ私を向かわせる必然であったのだ。 と言うわけで、彦根を回って京都に入ることにした。彦根は彦根城のおひざ元の城下町。おしゃれな城下町からおしゃれに京都に向かう、ちょっとおしゃれな晩秋のひとり旅を想定していたが、広島から岐阜の高文連大会に参加していたS氏が「ワシもいっしょに行く!」というので、全くおしゃれじゃない、おじさんふたり旅となった。まあ、それはそれで楽しかったが。 岐阜から、大垣経由で米原へ。そして東海道本線に乗る。彦根駅で降りる。もうそこから彦根城が見える。駅から琵琶湖方面に5分も歩けば、彦根城の外堀に出る。彦根は降り立った瞬間、ここはいい町だな、と思わせる何かがある。お城がしっかりと現存している城下町のたたずまい、というものか。島根の松江を想わせる。あちらは宍道湖、こちらは琵琶湖だ。それとやはり外堀、内堀の水掘がいいのだな。お堀沿いの木々の紅葉が美しい。そこから天守閣が見える。美しい。春は会議でここに来るが、桜が美しいだろう。夏はここに1週間近く滞在するが、朝の散歩が気持ちいいだろう。 まずは、彦根城見学へ。入場門から入ろうとすると、係の方が「ひこにゃんが出てくるから、見ていきなよ」と言う。「ほう、そうなのか、ひこにゃんに会えるのか」とちょっと子供のようにうれしくなって出てくるお屋敷の門の前に立つ。閉じられていた門が登場時間が近づくと、するすると開く。まるでひこにゃんはお殿様のようである。お屋敷の敷地内に入る。お屋敷の前面に長い外廊下があり、どうやらそこにひこにゃんが登場するらしい。案内のお兄さんも心得ている。「ひこにゃんはゆるキャラです。ゆるいパフォーマンスをしますので、そのようなものとしてご覧ください。」 しばらく待っていると、外廊下の一番奥にひこにゃんが出てきた。そしてこちらに向かって深々とお辞儀をしている。どうやらひこにゃんは殿様とは違って、庶民的であるようだ。そしてこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。すかさずお兄さんが「今、ひこにゃんが全速力でこちらに走って来ます!」 うん、おもしろい。ひこにゃんが我々の前に立つ。平日なので、人はまばらだが、土日はいっぱいであろう。また深々とお辞儀をする。かわいい。そして、ちょっと手を上げたり、ひらいたり、組んだりと本当に「ゆる~い」パフォーマンスをする。お兄さんの前セツもあったのでけっこう笑える。そのうち、縄とかボールとかプラスチックバットのような小道具を使って、やはりゆるい芸をやり出す。それが30分続く。寒く、日も傾いてきたので、おじさんたちは10分ほどで、芸を続けるひこにゃんに別れを告げ、彦根城見学へと出かけたのであった。 IMG_20141205_144907 IMG_20141205_144925 IMG_20141205_144947 IMG_20141205_150631 IMG_20141205_150039 IMG_20141205_151328 IMG_20141205_151527 IMG_20141205_153619 IMG_20141205_151342 そう言えば、彦根は至る所で「ひこにゃん」を前面に押し出している。お土産屋さんもひこにゃんキャラクターだらけ。まさにひこにゃんの町。「ひこにゃんも世界遺産に」の声も出てきそうな勢いである。
タイトルとURLをコピーしました