12月のブロック大会を締めくくる、近畿ブロック大会と中部日本ブロック大会。ともにこの日曜日に終わりました。行ってきたのは、金沢、いやいや野々市で行われた「第68回中部日本高等学校演劇大会」でした。
金沢の大学に行っていた友人がよく言っていた。「北陸の冬はつらいのよ。快晴の日がほとんどないんだから。」こちら関東は、正月までずっと晴れマーク。傘を持っていくことなど思いも浮かばない。ましてや初の北陸新幹線乗車とあって、鉄ちゃんでなくても気分が高まっている。しかし!この金沢の地(他の日本海側の地でも)には「弁当忘れても傘忘れるな。」という言葉もあるようで・・・
土曜日朝、上野6時22分発の「かがやき501号」。途中停車駅は、大宮、長野、富山だけ!萌えるではないか。(鉄ちゃんではないですよ)
金沢まで2時間半!これは便利。しかし長野に入ったあたりから天気がガラッと変わる。
金沢駅から2つ目の野々市駅から徒歩25分。朝の散歩気分で気持ち良い。
「野々市市文化会館フォルテ」 これが最後に見た日差しだった。
中部大会は、受付から舞台裏まで係生徒の活躍が目立つ。そうなるように受け継がれている。全国大会より古い、最古ブロック大会の伝統と誇りである。
小雨がやがて土砂降りに。井上陽水の歌「傘がない」
しかし会館内は大盛況。
楽しく交流会。
中部流付箋型感想ボード。
この大会でもすごい作品に出合った。私的2015産高校演劇感銘賞は片手では足りなくなった。
帰りに兼六園でも行こうかと思っていたところ、金沢の先生にぜひ見て行ってほしいと言われたのが、「金沢市民芸術村」。そしてその先生は、わざわざ車で案内してくれたのだ。感謝、感謝。
もともとは、紡績倉庫群。それを、ドラマ、ミュージック、アートなど、公演や稽古、展示ができるスペースに作り変えた。若者芸術文化の育成を主眼にしているのだ。
オープンスペース。夏には子どもたちがガラスの向こうの池で水遊びをするそう。この日は小学生がコートを着てゲームをやっていた。大人も子供も自由に過ごせるところなのだ。
ドラマスペース。おお、これは演劇的に萌えるではないか。シェイクスピアはどうだ。
2階から。木の空間に落ち着く。
道具のイス、机も昔ながらの木製。
アートスペースでは写真展をやっていた。こちらの空間はスタイリッシュ。
さて、ここから本題。上記のスペースはレンタルスペースである。驚きの3点とは
①驚きの時間帯・・・午前6:00~12:00(早い!) 午後12:00~18:00 夜間18:00~24:00(遅い!) 深夜0:00~6:00(!!!!!) つまり、24時間オープンなのだ。大学生や社会人が、夜遅くまで、あるいは徹夜で稽古することが可能なのだ。
②驚きの年中無休・・・はい、そうです。平日・土日祝日とも「全日24時間」使用可能なのです。(パンフ風に)
③驚きの使用料・・・え~とですねえ、1000円と書いてありますねえ・・・1000円です、6時間あたり。消費税は別ですが、冷暖房費込みです。楽器、機材の使用料も含んでますね。一番大きなところで2000円(2時間)ですね。会議室などは500円ですね。通年同一料金です。もう何も言うことありませんね。
本当に、若者文化の育成に取り組んでいるのだな、金沢市は。たいしたものです。
帰るまであと1時間半。雪がちらついています。最速で歩きます。
兼六園に寄って
思わず足を止めてしまう建造物の前を通って
やって来ました、カッコいい金沢駅。
駅の前に、門が建っていました。
あれ、いつの間にか雪も止み、傘は買わずにすみました。「かがやき」に乗って上野へ。また来よう。