もしかしたらあるかもしれない演劇部の話④

「もしある演部」が取り組んでいる作品に、両親が家にとっておいたラブレター(束にが4つも5つもある量!)を読むシーンがある。

 

ふと見ながら思う。「今の高校生の親の世代ってラブレターを書いたのだろうか。」 コミュニケーションツールをフラッシュバックさせ、ポケベルにたどり着いたが、それがいつの時代だったか思い出せない。部員に聞く。「きょう家に帰ったら、お父さんかお母さんにラブレター書いたかどうか聞いてきて」と自分が高校生だったらそんなこと絶対できない(というかしない)行為のリクエストを出す。

 

その結果は聞いていない。聞くのが怖いからだ。あっさり「ラブレターはその当時ですでに死語だったそうです」と言われたって、もうどうすることもできないからだ。

 

「もうあと10年もするとこの劇、リアルタイムでできなくなるのだろうな」と思う。書き換えるとすると、こうかな。光一(次女の彼氏)「お父さんのパソコンの中に、いろいろ入ってましたよ。パスワードはずしたら(光一はパソコンが得意なのである)、お母さんとのメールがたくさん出てきました。」 4姉妹「ラブメだ!」(この使い方でいいのだろうか) う~ん、やっぱりダメだな。

 

 

   

 

両親のラブレターに興奮したり、恥ずかしがったり、しんみりしたり・・・やはり“手紙”はいい。

 

 

タイトルとURLをコピーしました