東京に向かっている4校の皆さんに、メッセージや写真を送ってもらいました。上演順にご紹介します。
29日(土)15時15分~ 北海道琴似工業高等学校定時制 「北極星の見つけかた」 鷲頭環/作
【意気込み】
国立の舞台に立てることを誇りに思い、ここまで支えて下さった方々に恩返しをするつもりで全力で演じます!振り切るれるぞ!
【劇の見所】
個性豊かな登場人物です。
【気合いの入った集合写真】
昨年11月北海道大会の舞台写真です。キャストが大幅に入れ替わっての国立出場です。がんばりました。
29日(土)16時40分~ 大阪府立緑風冠高等学校 「太鼓」 木谷茂生/作
【意気込みと見所】
私たち緑風冠高校演劇部の「太鼓」は戦争のお話です。この「太鼓」は、約60年前に書かれたもので、作者である木谷茂生さん自身も戦争体験者です。なので、戦場の様子がリアルに描かれています。戦争とはなんなのか、戦場で生き残るとはどういうことか、あらゆることを考えさせられるような、木谷さんの想いの詰まった作品です。だからこそ私たちは、この「太鼓」に、「戦争」に、真剣に向き合い、日々稽古をしてきました。しかし、実際に戦争を体験することはできません。なので、とにかく私たちは「もしも」を想像するべきだと思いました。もしも自分が戦争にいったら、もしも自分の大切な人が戦争にいってしまったらと。悲惨で残酷な戦争を誰にもして欲しくない、その想いが役者はもちろん、音響、照明、大道具、全てから感じ取れると思います。私たちは去年の地区大会から、何もかもが初めてづくしの一年間でした。ですが、私たちはその初めてに食らいつくように必死でもがいてきました。そして、また私たちの新たな初めてである「東京公演」を迎えようとしています。国立劇場という素晴らしい舞台で公演できることを誇りに思うと同時に、ここまでくるまでの間ずっと応援してくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。緑風冠の「太鼓」はこれで、最後の公演となります。なので、思い残すことのないように、悔いのないように精一杯やりきりたいと思います。そして、「太鼓」を観てくださった方々が戦争に対して少しでもなにかを考えるきっかけになることを目指して頑張ります。
【気合いの入った集合写真】
顧問・吉田美彦先生は1986年第32回大会(大阪)以来、約30年ぶり!の全国大会出場でした。もちろん国立劇場は初めて。正直「ビビる」そうです。
30日(日)15時00分~ 東京都立若柴総合高等学校 「首飾り~安部公房「友達」より~」 高橋昌子・都立若柴総合高等学校演劇部/作
東京都代表です。必見です。ここから3本演劇の時間。2014年産高校演劇のフィナーレです。
30日(日)16時15分~ 香川県立丸亀高等学校 「用務員コンドウタケシ」 豊嶋了子と丸高演劇部/作
【意気込み】
素晴らしい劇場で上演できること、そしてこれまで支えてくださった全ての方々に感謝して、このメンバーでやる、本当に最後の【用務員コンドウタケシ】を噛みしめて、精一杯楽しみます!
【劇の見所】
・個性の強いキャラクターたち ・喋っていない人たちが地味にやっている演技 ・演舞の気合 ・勢い ・ほとばしる青春
【気合いの入った舞台写真】
舞台わきでこんなに気合いを入れて大丈夫だったのか・・・
昨年12月四国大会での舞台写真です。国立バージョンと比べると「脚立が違う」「団長の坊主の毛が微妙に長い」そうです。つまり国立ではもっと短い、と。楽しみです。
いよいよラスト1本です。全国大会最優秀作品です。
30日(日) 17時45分~ 大分県立大分豊府高等学校 「うさみくんのお姉ちゃん」 中原久典/作
【意気込みと見所】
こんにちは!大分豊府高校演劇部「豊劇」です!今回は国立劇場という貴重な経験をいただいたことに感謝し、部員一同、本番に向けて意識づくりをしています。
この作品を通して、観客の方々に演劇の楽しさやおもしろさを伝えたいと思っています。うさみくんのお姉ちゃんとの出会いにより、変化していく登場人物の心情を感じていただけますように。
観客の方々に楽しんでいただき、感動をお届けできるよう全力で頑張ります!
大分豊府高校演劇部部長 3年 後藤 なつみ
【気合いの入った集合写真】
おお、なつかしの滋賀ブルーで撮ってくれました。(リクエストしたのだけど) 国立でもこのTシャツでいてほしいな。(とまたリクエストする)
出演者全員の個性がはじけまくる舞台です。
【東京に集まる4校がつながる話】
大分豊府の顧問・中原久典先生が娘が通う保育園の園長先生から「お父さん、全国最優秀、おめでとうございます。」と言われたそうです。そして、その次に園長先生は「私は以前、浜松海の星に務めてまして、そこの演劇部も全国最優秀をとったことがあり、私も国立でその作品を観たんですよお。」とおっしゃったそうです。それは浜松海の星高校(静岡)の「風愁-遠い約束-」という作品です。その時の全国大会は1996年第42回北海道札幌大会です。(札幌につながりました) 鷲津先生も学生の時この大会を観ているのではないでしょうか。その時の審査員の一人が、緑風冠の吉田美彦先生です。そしてその時丸亀の豊嶋先生はとても幼い少女でした・・・(注)
大分から浜松へ、浜松から札幌へ、札幌から大阪へ、大阪から丸亀へ、そして4校が東京へ集まる。見事つながったところで(本当につながったのか?)、さあ、国立の舞台を楽しみに待ちましょう。近郊の方、国立は必見ですよ。
(注)その後豊嶋先生から、「もう少し年上でした」と自己申告がありました。