「ここは六日町あたり」と言う歌がある。去年の(今年1月の)関東大会北会場(長野・千曲会場)に出場した、新潟県立六日町高校の上演で知ったのだ。歌手は斉藤哲夫。どこかで聞いた名前だな、と思い調べてみると、おお!「今の君はピカピカに光って」を歌ったお方ではないか。すぐにそのメロディと、CMに登場した宮崎美子を思い出すのは、私の同年代以上でしょう。今思えば、これまで生きて来た中で最も印象に残るCM、いや、そのCMを観るためだけにテレビのチャンネルを回していたCMというのはこれしかないのではないか。(チャンネルを回す、と言う表現。古くなりましたね。)カメラのCMでしたよね。そのポスターを手に入れるのが至難の業でしたよね。あの時代のことを話し出すと尽きません。
さて、そんな六日町に行ってきた。新潟県大会「平成27年度新潟県高等学校総合文化祭演劇発表会」である。
六日町。古くからの歴史を感じさせる地名である。どこにあるか。東京からだと上越新幹線で越後湯沢で乗り換えて、電車で20分ほどのところである。上野から越後湯沢まで1時間と少し。う~ん、近い!上越新幹線、えらい! しかしここは冬になると豪雪地帯。しかし秋は全くそんなことを感じさせない、のどかで穏やかな場所である。
新潟県の不思議なところ、東京からわずか1時間ちょっとで豪雪地帯、それを突き抜けて新潟市に入ると雪があまりない。冬に上越新幹線に乗って新潟に向かえば、快晴、豪雪、雪混じりの曇りと、3段階の天気の変遷が味わえる。なぜ新潟県は関東大会を12月にやるか、とか、新潟県のI氏が銀縁メガネのツルを光らせる、と言ったことは、これまでけっこう書いてきたので、検索してください。
さて、県大会の会場は南魚沼市民会館。ここは南魚沼市である。南魚沼と言えばコシヒカリ。米がうまい。山菜もうまい。日本海から直送の海産物もうまい。酒は八海山。当然うまい。米、山の幸、海の幸、酒がうまい、ウルトラ4拍子揃った、全く参りましたの土地なのである。
そんな地に合宿状態で泊まっている上演校の皆さんは幸せそうである。上演校の顧問の先生方、運営の先生方も幸せそうである。これも前に書いたが、新潟県の先生方の幸福度はNO.1なのである。(極めて限定的な調査による)
実際、先生方に会うと心が和む。何度も登場いただいている銀縁メガネのI氏、締切直前に原稿を依頼してくるNB氏(なぜかその笑顔で引き受けてしまう)、とても同じ教科とは思えない、かつダンディなTMR氏、あいさつが最高におもしろい、額に汗のTZ氏、役者の近藤芳正をほうふつとさせるTMK氏、穏やかながらも心の底に熱意を秘めた、前事務局長K氏、美しい顔立ちであっちこっち走り回ってお世話をする、現事務局長Y氏、背が高くスーツが似合うG氏。若手筆頭格、名前がかっこいいH氏。そして新潟県の大御所NZ氏にも久々にお会いした。
その他いつもお会いする方々以外にも、若手の方々もいっぱいる。このような方々が、これからの新潟県を支えていくのだなあ、と実感。「ピカピカに光って」は遠くになりにけり・・・。