長生村に行ってきた。

長生村・・・平均寿命108歳と7カ月。病気や薬とは無縁の世界。美容院はあっても病院はない。人はそこをパラダイスと呼ぶ。今都会の生活に疲れた人々がうわさを聞きつけて国内のみならず、海外からもこの村に押し寄せている・・・なんてことはなく、長生村→ちょうせいむらと読む。千葉県長生郡長生村である。どこにあるかと言うと、茂原のそばですね。茂原がどこかと言うと、千葉駅よりももっと南東の方に行って、九十九里の手前の・・・地図を見てください。 なんでそこに行ったのか。それはこのイベントに行ったのある。 2014年01月14日21時57分42秒 福島県立光南高校演劇部が、千葉県に来て、鴨川と長生村で公演を行ったのである。演劇部の活動として、大会に参加する以外に、こうやって自主公演を行うことは大変重要なことだけど、それを県外に遠征してやることはとても大変なことなのである。まずは財政、そして観客。今回は千葉県の団体に呼ばれての公演であるが、やはり千葉に来たからには応援しなくては、なのである。何しろ光南高校演劇顧問は、佐藤茂紀先生。行かないと後がこわいのである・・・いやいや、とてもエネルギッシュな方でいろいろなことを企画し、県外に飛び出していく向こう見ずな、ではなく、ポジティブな方なのである。最近お会いすることが多いのある。そんな方から「今度千葉に行きますから」なんて言われたら、「行きますよ!」と言うしかないのである。 問題は、遠いのである。青森行くよ、と言っても八戸と弘前は離れていますよね。静岡だって、三島と浜松は同じ県内とは思えないほど離れている。同様、柏と長生も。う~ん、でも行くのだ。この日は成人の日、寒いけど穏やかに晴れ渡っている。 振り返れば、昨年の成人の日はひどかった。その日は、筑波大学付属駒場高校で「コミュニケーション授業の・・・(長いので省略)・・・ワークショップ」と言うのがあって、筑駒に行くことになっていたのだが、その日は朝から雨が降っており、車で行きたくなったのである。普段は電車で行くのだが、その日は車が正解のような気がしたのである。予想通り道は空いていて、1時間足らずで学校に到着。勝ち誇った気分で研修会場に乗り込んだのである。しかし1時間もすると雨は大雪に。校内はもう10センチ、20センチとどんどん積ってくる。研修終了後、帰る準備。しかし私はちゃんとゴムチェーンを持っていた。しかもチェーンをつけることは慣れていた。こう書くと、東北の方からはチェーンじゃないでしょ、スタッドレスでしょ、と叱られるが、こちらではチェーン積んで走っているだけでもエライのである。しかもそのチェーンをつけられるのだからもっとエライのある。車をひさしの下に入れて難なくチェーン付け完了。安全運転で筑駒の前の道へ。右へ行くと渋谷。ラジオから渋谷駅前大渋滞の報を聞き、迷わず左へ。どこへ行くかわからないが、空いている道を行くことにした。いるわいるわ、雪道ノーマルタイヤで立ち往生した車、乗り捨ててある車。「仕方ないなあ」とつぶやきつつ、そう言った車の横を通り抜けていく。都心に入ると、ちょっとした坂でも登れないで止まって、さらにずり落ちてくる車がある。車から降りて他のドライバーと後ろからその車を押してやったりしながら、ようやく日本橋へ。ここから国道6号1本で柏である・・・ところがここから動かなくなったのだ。進まないのだ。1時間で100メートル?イライラして脇道へ、でも結局動かない道路に戻ってくる。そのうち夕方になり、路面が凍結し、脇道に出るとすべって冷や冷や、冷や汗が出る。結局また6号に戻るがなかなか江戸川を渡れない。永遠の渋滞。千葉に入っても流れは変わらず、脇道に入ったりまた6号に出たりと。筑駒から自宅まで、11時間の旅でした。行きは1時間だったのに。電車にしておけば、雪でも2時間で帰れたなあ。 昨年のこの日を思えば、長生村へ行くなんてどうということはない、ということにつながるのです。で、新しい高速道路が出来ていたので、2時間ちょっとで着きましたね。順調、順調。長生村は本当にここに住んだら長生きできそうな、美しい自然にあふれたのどかなところ。きっと水も米もうまいだろう。でも果たしてこんなところに長生村文化会館なんてあるのか。と思った瞬間、目の前にど~と現れました、立派な建物が。このあたりの現れ方、中部日本大会の知立市文化会館かきつばたホールに似ているなあ。 PAP_0007 PAP_0006 PAP_0003 数日前に朝日新聞にも掲載されたこの公演。ネットで検索すると半年以上も前から宣伝されている大イベントだったのですね。駐車場は満杯。会場にもわっと人がいる。千葉長生村で福島の演劇を観る。よかった。第2部は我が千葉県の高校生、大多喜高校、長生高校、東金高校、茂原樟陽高校、横芝敬愛高校の演劇部員たち(そうじゃない人も)と光南高校の部員さんが話し合う場。これもよかった。 満足して帰路に着きました。多少渋滞があったものの、家まで2時間30分。昨年に比べたら今年のこの日は何ていい日だろう。
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