ベルリン国際映画祭最優秀女優賞の黒木華さんは高校演劇出身だった。

もう数日前のことであるが、 私の敬愛する吉田美彦前全国事務局長から「めでたきことのお知らせ」としてメールが届いた。 お忙しいこととは存じますが、朗報を一つ。 昨日、報道されましたベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞された黒木華(くろきはる)さんは、大阪の追手門学院高校演劇部で3年間活躍され、その後京都造形芸大に進まれた方です。阪本龍夫先生のもとで溌剌として、のびのびとした演技を見せてくれていたことを、ずっと私も印象にとどめており、大学進学後、NODAMAPや蜷川プロデュースに出演したりで驚いていたところでしたが、田中絹代や左幸子、寺島しのぶにわずか23歳で並んでしまった快挙に呆然としてしまいました。阪本先生にもお祝いを申し上げました。(中略) 大阪でも珍しく積雪となりましたが、それを吹き飛ばすニュースでした。 ほほ~、黒木華さん、高校演劇出身だったんだ。(と言ってその名前、新聞で初めて知ったのだけど) しかもあの追手門学院演劇部とは。阪本龍夫先生、大阪ですがとても身近に感じる方です。 朝日新聞にその報のニュースが大きく載っていて、映画の一場面の写真が掲載されていたのですが、「へえ、この方が黒木華さんか」と思ったら主役の松たか子さんでした。黒木さんは松さんに向かって話しかけている横顔の方でした・・・。映画『小さいおうち』の山田洋次監督によると、黒木さんは、昭和の女性を演じられる稀有な女優とか。ふむふむ。 早速ネットのニュースを「黒木華 高校演劇」で検索。出てました。 ・・・第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された「小さいおうち」(山田洋次監督)に出演し、最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した黒木華さん(23)が17日、笑顔で帰国した。大阪府出身の黒木さんは追手門学院高校(大阪府茨木市)では演劇部に所属していた。顧問の阪本龍夫教諭は、16日朝にテレビのニュースで受賞を知り、「本当にびっくりしました」と話す。担任もしていた阪本さんによると、クラスでは「控えめでおとなしい子」だった。しかし舞台では1年生の時から目立ったという。「“透明感がありますね”と舞台を見た関係者が感心する彼女の演技は、柔軟性に富んでいて、輝いてました」と言う。そして「彼女の力は舞台の方が本領が発揮できると思っていました。これまでも映画で新人賞などを取っていますが、今回は役柄もぴったりで素晴らしい演技を見せてくれていたので、驚きはしましたが、やっぱりなという気持ちもあります」と喜びを語った・・・ そうか、阪本先生は担任もしていたのか。顧問冥利に加え、担任冥利に尽きますなあ。ところで阪本先生は実年齢が想像できないほど、若々しい演劇おじさんである。最近は「年齢不詳」と言った方がいいかもしれない。 最近は高校演劇出身の方々がプロの世界で活躍されているのは全然珍しくないが、自分にとってとても身近に感じるのは占部房子さんだ。この方、よくこのブログに登場する、と言うか登場させる千葉の筆頭演劇おじさんである、土田峰人さんの教え子である。なんで身近なのかと言うと、私は占部さんの高校1年の初舞台(かどうかはわからないが)を見ている。劇は「じゃがいもかあさん」 全国最優秀作品ですね。全国大会前の6月、地区の春季発表会でこの作品を一年生バージョンで上演したのである。私は同じ地区ではなかったが、会場は自校の文化ホールだったので、どんなものかと観に行ったのである。確かにその子は光っていた。だから10年後くらいに舞台やテレビに出てきても思い出せるのである。 吉田先生、いいニュースをありがとうございます。がんばれ!高校演劇。
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