全国的にゴールデンウイークである。もう始まっている方も多いであろうが、学校なのでカレンダー通りの5連休前日である。天気もいい。気候もいい。もう半袖がちょうどいい。日本のGWは気持ちがいいなあ、って日本だけか。
本校演劇部的には、GWはOFFである。だって新入生にとっては入学してから早1ヶ月、心身ともに相当疲れているだろう、上級生にとっては進級してから早1ヶ月、心身ともに相当疲れているだろう、顧問にとっては新年度が始まってようやく1ヶ月、さらに加齢も重なり、心身ともに疲弊しまくり、擦り切れまくっているだろう、とのことで休みが必要なのだ。
といっても、自由参加で、プロの芝居を観に行ったり、大学の演劇ワークショップに参加したり、体力向上稽古をやったりする。OFFと言いながら、完全に休まないところが、日本の学校らしい・・・
さて、今年のGW、もちろん富山や金沢は脚光を浴びているが、実は関東では茨城も、ひそかに、ささやかに、奥ゆかしく、脚光を浴びるほどではないが、注目されている。例の「上野~東京ライン」の開通で、茨城が行きやすくなったというのだ。確かに品川や東京から乗り換えなしで茨城県へ突入である。JR東日本のポスターを見よ、「東京駅も品川駅ももはや茨城です」と恐ろしいキャッチフレーズが乗っている。
きっと茨城県も気をよくしているだろう。何しろ「魅力度ランキング最下位県」を公式自虐ネタにして、自県の魅力をアピールすることを楽しむ県だからである。昨年の総文祭の時や事前の会議では、県の関係者が事あるごとに「魅力度ランキング最下位」を持ち出し、これも公式キャッチフレーズである「なめんなよ茨城」を連呼するものだから参った。おかげで昨年度も2年連続最下位となったようである。あれ?
茨城県と滋賀県ってどこか似てる、と、よくこのブログでも書く。ともに関東、近畿という大都市圏に属しながら奥座敷感が漂う。魅力度が低いことを気にしている。今日もテレビで「滋賀県を近江県に改名したらどうか」なんてことが滋賀県で話題になっていることを報じていた。高校演劇全国大会的にも、富山→長崎→茨城→滋賀→広島→宮城と続くこのラインナップの中で、茨城、滋賀の皆さまは相当プレッシャーを感じながら取り組んでおられる(おられた)のではないか。
だがどうして、どうして、噛めば噛むほど味が出るのがスルメ、行けば行くほど味わいがあるのが、どちらかと言うと奥ゆかしい県である。茨城県は隣の県だけど、総文祭でずいぶん魅力を発見した。滋賀だって一昨年から3回行き、また夏に行くのがとても楽しみである。京都から電車で10分で大津。これほど県(府)庁所在地が近い2県(府)も珍しいだろう。夏は必ずや琵琶湖を一周してみたい。
そんなわけで、ゴールデンウイークは、ひそかに茨城や滋賀に行ってみるのはどうだろうか。あ、ひそかに行く必要はないか・・・