10月の某日某所で、「ブロック大会巡り同好会」の緊急座談会が開かれた。「ブロック大会巡り同好会」とは、全国8ブロック、北海道、東北、関東(2会場)、中部日本、近畿、中国、四国、九州の計9会場で開催されるブロック大会に行くことを趣味、いやおのれの使命としている人々の集まりだ。ブロック大会というのは、自分が属するブロックならいいのだが、他のブロックへ行くことは、日程的にも距離的にも財政的にもハードルがあるのだが、それ以上に精神的な壁が高く存在するものなのだ。つまり「よそ者」とみられないだろうか、東北ブロックに行って「『おばんです』とあいさつもできないでよくのこのこ来たな?」と怒られないだろうか、近畿ブロック行って大阪弁でからまれないだろうか、九州ブロック行って焼酎で朝までつきあわされないだろうか・・・と、行ってみたいと思ってはいても、なかなか行動に移せないものです。
しかし!この「ブロック大会巡り同好会」の会員証さえあれば(本当はない)、その会員証を受付に示せば(ないものは示せない)、その精神的高い壁はぐっと下がるのだ。「ああ、あの同好会の。もの好きの集まりね。」と、とりあえずその存在を認知してくれるのである。いちいち来た理由など説明しなくてもいいのである。むしろブロック大会が重なった時に、そちらを選んだということで喜んでもらえる特典もたまにあるのである。
どうですか、「ブロック大会巡り同好会」に入会しませんか。入会申請書不要、入会金なし、会則なし、定時総会なし、のお手軽同好会です。現在会員数、3人かな、4人かな、5人はいるかな・・・
さて、そんな「ブロック大会巡り同好会」が緊急座談会を開いた。「緊急」だから問題が起こったからである。私たちはこれを「2016年問題」と呼んでいる。
2016年問題・・・それはいかなる問題か?緊急座談会の録音を掘り起し、同好会の前に立ちはだかる大問題を明らかにしていく。
(続く)