関東大会が始まる。
いよいよ今週末から関東大会である。関東大会は今週末「始まり」来週末「終わる」。北海道や中部日本のように4日間連続(北海道は講評・講習日1日)と言うブロックもあるが、関東は「連続しない4日間」で「お祭り気分は連続9日間」の日本一長い大会なのである。4日間で計25本の上演。全部観る人はいないだろう、なんてどっこい、実はけっこういるのです。しかも最近増えてきた。この話はまた後で。
ご存じのように関東大会は北会場、南会場の2か所に分かれて行われる。北会場参加選手は「長野、新潟、埼玉、群馬、栃木」の5選手、南は「東京、千葉、神奈川、山梨、茨城、静岡」の6選手で、各都県から2校、開催(都)県は3校大会に送り込む。さらに隔年で東京が北会場に1校送り、その間を縫って千葉、神奈川、埼玉が北会場に1校送る。だから南会場13校、北会場12校の計25校になるのだ。この1都10県なる巨大関東、関東の事務局の時はなかなかすぐ出てこなかったが、事務局長やってからはすらすら出てくるようになった。今は全国だが所属47都道府県もわりとすらすら言えるようになってきた。役は人を作るのだな。
さて、関東大会は全国で11月の北海道から始まったブロック大会のオオトリである。先日の高校サッカーでは、国立競技場改修前の最後の大会と言うことで、「国立最蹴章」なんてうまいネーミングだったが、それにちなんで「ブロック大会『祭祝ショー』」なんてどうだろう。「しゅう」は「終」なのだろうが、「終」はやっぱりさびしい。「集」もいいし「秀」もいいし、個人的には祭りの終わる寂しさを表して「愁」もよかったが、けっして「醜」や「臭」であってはならない。「ブロック大会『祭祝ショー』」・・・いいではないか。(ネーミングが好きなのだ。でも誰も使ってくれない。)
関東大会は2会場で開催される。つまり関東の役員さん、顧問の皆さま、高校演劇好きの皆様は、2週に渡って移動する。時に新潟から神奈川へ、時に千葉から長野へ、今年は静岡から栃木へ。1都10県大きくて、横移動、縦移動、斜め移動が激しいのである。もし関東を新潟(新潟市)と静岡(浜松)でやったらその距離一番長いのではないか。中部日本ブロック大会連続4日間を「合宿型ブロック大会」と名付けてきたが(また・・・)、関東大会を「流浪型ブロック大会」と名付けたい。(他候補「移動型」「放浪型」「ジプシー型」) この「流浪型ブロック大会」に参加する人そんなにいるの?と質問が来るだろう。いるのです。少しでしょ?いいえ、けっこう。イヤイヤでしょ?いいえ、嬉々として。そうです、関東ブロックは「あきらめられた人々」の宝庫なのです。(1月10日本欄参照)
今年の関東大会は静岡県と栃木県である。富士山と温泉を売り物にしてます!と言っているのは私だけで、本当は中身で勝負である。何と言っても関東、800余校の所属である。富士山をず~っと見ていたり、温泉にぼ~っと入っている余裕などない。少しはするけど。
今年の大会は「新幹線直結大会」である。静岡は東海道新幹線富士駅、栃木は東北新幹線那須塩原駅、両者は東京駅で直結される。新幹線に乗って富士から那須塩原へ。「鉄ちゃん」ではないが、わくわくするではないか。富士山を後にし、温泉に向かう、じゃなかった、13本の余韻に浸りながら12本に期待する。至福の中5日間ではないか。
さらに「他ブロック隣接大会」でもある。静岡は中部日本と、栃木は東北ブロックに隣接している。つまり、中部日本と東北には新幹線に乗ってぜひ来てもらいたいということだ。(車でもいいけど) 中部大会にお邪魔した時に、「関東に行きますよ」と言ってくれた人が何人も(何人か、かな)いた。いや、中部だけではない、「新幹線は西へ」 近畿だって、中国だって、九州へだってつながっているのだ。四国だって、橋を渡ればいいではないか。実際広島から大分から「行くよ」と言ってくれる方々がいる。東北新幹線は東北へ。審査員も青森から(富士へ)。福島から誰か来てくれませんかね。隣だし。岩手の方は「那須塩原行こうかな」と言っていたが、つい最近腰を痛めて断念したらしい。そうだ、北海道から来てくれる。東北新幹線と青函トンネルで関東は北海道と結ばれているのだ。(もちろんその方は飛行機で来るだろう・・・) と言うわけで、本年度最後のブロック大会、全国から観に来ませんか。
今回「ブロック大会『祭祝ショー』」「合宿型ブロック大会」「流浪型ブロック大会」「新幹線直結大会」「他ブロック隣接大会」と立て続けにネーミングしたが、きっと誰も使ってくれないだろう。誰か、関東大会にいる私の前で使ってくれると嬉しいのだが・・・。