あれやこれやと。

10月に入ってしまった。つい先日国立が終わって2013年産高校演劇終了!なんて言ってたら、もう今や2014産の収穫時期である。国立まで行った学校の生徒や顧問たちは、「地区大会がもうすぐです・・・」なんて国立の舞台に立った喜びとともに不安な一面を見せていたが、大丈夫だっただろうか。まあ、大丈夫だっただろう。追い詰められると馬力が出るし、ノッてるしね。 10月の県大会。東北は、青森、山形、岩手。来週ですね。関東は全都県11月でなくて、中部日本もない。なんと中部日本は富山県以外県大会が終わっている。近畿は来年全国大会の滋賀が月末から、中国は山口県が月末の週末である。四国と九州は全県11月である。こうして見ると、10月の県大会は少数派なのだな。圧倒的に11月の県大会が多い。毎週末県大会が重なっている。「高校演劇の霜月」「Nobember  Meets High School Drama」なんて宣伝しようか。 先ほど触れたが、中部日本ブロックのうち、富山は11月、福井は9月で、愛知、岐阜、三重、石川は8月に県大会が終了している。しかも8月の上旬である。全国大会トップバッターであった岐阜の池田高校などは、地区大会、全国大会、県大会をほぼ3週間のうちにやった。「えっと~、まずは地区大会でしょう、あ、全国の稽古もしなくちゃ。地区大会で県に推薦されてよかった!あ、来週全国大会だ。ふう、全国終わった~、よかった~。あれ、もうすぐ県大会だぞ!!」とこんな感じだろうか。(そんなわけはない、もっとシステマチックにやっている) このあたりのことを、本ブログ岐阜県特派員で池田高校顧問のT氏は全国大会前にこう述べている。 「昨日も午前授業だったのですが、午後1:30~6:00まで、地区大会の作品作りをして、午後6:30~全国の作品の通し稽古を行いました。地区大会が21日ですから、あと4日間は地区の作品に全力投球です!21日の地区大会の本番終了後に、地区大会の会場を借りて公開リハーサル!1日のうちに、別作品を午前と午後に上演!すごいスケジュールです!でも、こんなハードなスケジュールも楽しんでやってる(?)と、1年生なんかは、みるみる上達していくから不思議です! やはり、いろんな作品を経験することが若い高校生にはプラスになるのか!? もうまもなく(全国)本番10日前になります。」 おお、やはりこの過酷な状況を大いに楽しんでおられたようだ。そして全国大会を終えて県大会へ。 「全国大会、お疲れさまでした。本当に、夢のような素敵な時間でした。45年ぶりに帰ってこられて、本当に幸せでした。(注:T氏は高校時代全国大会に出場している。しかも最優秀!))幕が下りた瞬間の客席からの温かい拍手!高校時代に札幌の会館の袖で聞いた拍手の音が耳の底に甦りました。あの拍手の音が忘れられなくて、今日まで高校演劇を続けてきたのですから。また、会館に迎え入れてくれる実行委員達の元気な声、そして素敵な笑顔!まさに聖地と呼ぶにふさわしい空間がそこにありました。そんな幸せな時間から現実に戻って・・・いよいよ岐阜県では、明日から県大会です。愛知が7日から、三重が8日からですから、ひょっとして全国で一番早い県大会!?」 ところで、岐阜や愛知、三重の県大会、台風の接近で大変だったらしい。今まさに先週に引き続き、今週も台風接近・通過中。この週末、県大会はないが、地区大会をやっているところは多い。無事を祈ります。

「台風の接近にひやひやしながら、昨日(9日)無事に、岐阜県大会は終了しました。その一方で、愛知県や三重県は台風の接近にともなう警報の発令によって、日程は大幅に順延!愛知県では、警報が解除になった本日の午後7:00~1校上演するという強行スケジュールになったとか。それを考えると、岐阜県は超ラッキーだった!(9日が駄目になったら、会館の都合で11日に順延の予定だった。)

さて、ここで疑問がわく。8月の上旬に県大会がある。中部日本大会は12月である。もし中部日本大会に推薦されても、ずいぶん間がある。ましてや地区や県で終了してしまった学校は秋に何をやっているのか・・・T氏は即座に応えてくれる。

「岐阜県の今後の日程は、多くの学校が9月の上旬に文化祭、そして、11月には、岐阜県高等学校総合文化祭の一貫として、地区合同公演が実施されます。次に続く大会ではありませんが、各地区ごとに何らかの賞を出すようにしています。(優秀賞とか、舞台美術賞とか男優賞&女優賞とか。ちなみに西濃地区は12校が参加し、上位3校に優秀賞を出している。) その後は、翌年3月に、春季合同公演(岐阜地区&西濃地区)or自主公演。」

やっぱり、いろいろやっているのですね。大会だけが高校演劇ではありません。地区や県で集まり、見せあい、学び合うことが一番大事です。で、中部日本は夏休みに能登でのワークショップをやっているようです。これ、興味がありますねえ。

「能登ワークショップ、無事に終了しました。私も久しぶりの参加(15年ぶりくらい)でしたが、改めて楽しいワークショップだと感動しました。3泊4日とはいえ、初日と最終日は実質半日、しかも、4日目は成果発表会なので、何と2.5日で作品を作り上げるという生徒にも講師にも酷なワークショップです。私は前進座の松浦氏のグループに張り付きましたが、厳しい中にも愛情溢れる指導で、私も歌舞伎のおもしろさを教えられました。歌舞伎の「文七元結」の一部(とはいえ50分)をほぼ2日で仕上げて最終日に発表しました!昼間の稽古時間だけでなく、夜、食後も稽古稽古の毎日でした。こういうのを、「演劇漬けの毎日」って言うんでしょうね。(中屋敷氏のグループも音楽座の横山氏のグループも同様でした!)中部の取り組みとしてもう18年続いています。能登演劇堂&中島町の協力があってはじめてできる企画だと思いました。」

と、今回はT特派員からの報告を中心に、あの暑い熱い夏を振り返ってみました。最後にT氏からはこんなうれしい報告も。

「別件・・・うちの24歳の顧問Nが、全国大会で最も感動したのは、60周年記念のスライドショーだったと言ってます。」

いやあ、そうでしたか!ええ、私も入賞狙ってましたからね。何よりうれしいのは24歳の方に喜んでもらえたこと。作品としてよかったのだな、と勝手に解釈させていただきます。再度豊田先生(茨城県)に感謝。あ、T氏からもう一つ。

「事務局ブログ、最近更新が無くて寂しい思いをしています。」

ん、ん~。いつもプレッシャー感じてますよ~。一番いいのはT氏のように特派員を増やすことです。誰か特派員になってくださ~い。

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