青春舞台2013

9月に入って1週間経ちました。 1週間前の土日は学校が始まるのを前にジタバタしていましたが(生徒か)、もう始まったら仕方がない、突き進むしかないですね。 それにしても今週も暑かった、始業式の月から木まで。それは35度越えの猛暑ではないけれども、学校の環境でで33度と言うのはきついですよ。体感36~7度と言う感じです。若者は熱を発するしね。だいたい学校が始まると決まって1週間か2週間は猛烈な残暑が続くものです。これ、今年はいつまで続くのかなあ、と絶望的な気持ちでいたら、昨日は突然気温が下がりまして、夜は待望の秋風が・・・気持ちいい。そして夜はクーラーなしで熟睡。久々だあ。きょうもくもりでそんなに暑くない。家の者たちの体育祭もこの気候ならやりやすいだろう。そうです、この地では(千葉県の柏とか松戸のあたり)中学校では体育祭、高校では文化祭の時期です。今週末から9月の末まで、毎週末毎週末、体育祭や文化祭が開催されています。自分の前いた学校は、ほとんどのクラスがクラス演劇だったので、残暑が厳しいとそれはもう大変なものでした。何しろ当時(15年くらい前)は教室にクーラーありませんでしたから。教室演劇ですから教室で演劇やります。クラス演劇だから出演者は多く、教室の半分は舞台です。残りが客席です。ビールケースなどを使って、客席を階段状に仕上げます。キャパはがんばって50くらいでしょうか。ところが3年のクラスなんか、うまいものだからお客さんが押し寄せるわけですね。で、土曜日の午後くらいになると、どこそこのクラスがいいとか評判が立つので、そんなクラスの前には開場前に長蛇の列ができるわけです。「これは入らないだろう」と言うくらいの数の人が。でもね、入れちゃうのですよ、クラス演劇は、さまざまな手を使って。ぎっしり超満員の中で、高校3年生は演じるわけですね。あれではまって演劇の道に進んでいった子、けっこういますね。演劇部とは違うルートです。文化祭にはだいたい、何とか大賞というのがあって、投票結果をもとに賞が発表されるのですが、その賞取りに異様に燃える学校でして、3年生は大賞を取れないと泣き、大賞を取っても泣くような閉会式。(その後の後夜祭もまた独特ですごかった) 私3年生の担任を4回やりまして大賞2回、準大賞1回取りました・・・のではなく、取ってもらいました。担任は何もすることがないですからね。いいクラスに巡り合えただけです。 でも演劇部だって負けてはいませんでした。いくらクラス演劇中心とは言え、演劇部も年を追うごとに観客が増えていったのです。文化祭は9月の3週。ところが9月の頭に脚本はありません。なぜかと言うと私が書かない、いや書こうとしたけど書けなかったからです。学校が始まり、少し涼しくなって「ヤバいな」と感じる1週目、何とか思い浮かんだプロットに「もういいや、これでいいや、これは文化祭だけの公演にしよう、文化祭終わったらじっくりもっとすごいもの書こう」とやけくそで紙に殴り書きしたセリフをできた順に部員たちに手渡していきます。部員たちはまず私の書いた文字の解読から始めます。もうあまりにも乱れた字で自分でも読めなくなっているので、「適当につないどいて!」と言って逃げるようにその場を立ち去ります。その日台本が少し進んだのをいいことに、その夜は何もしません。解放感に浸ります。翌日また焦って紙に殴り書きしたものを投げ渡して、「適当につなげて練習しといて!」と言って部員の前から駆け去ります。そんな日々を繰り返すと、台本の3分の2くらいができあがって(もう場面も順番もメチャクチャ)、文化祭も残り1週間。ここでいよいよ立稽古。セリフの言い方なんかやっている時間ないので、動きだけつけて、無理やりつなげていきます。で、つなげていくと「なんじゃこれ?」と言うような劇になります。でも後戻りはできません。「この脚本は文化祭で終わりだ」の思いがますます強くなります。さらに異様に長い。思いついたシーンを全部作るから、刈込ができていません。でもせっかく作ったのだからとそのまま入れます。問題はラストができていません。テーマとか考えて作ってないので、方向性がないのです。ラストは本番の前日の朝に思いつくことが多いのです。朝それをまた紙に殴り書きして、部員たちと練習します。部員たちはあまりにも時間がないので、台本に疑問を感じる余裕がありません。明日の本番にまで覚えるたくさんのセリフときっかけと照明と音響があるのです。舞台セットもまだできていません。 そして本番当日。もちろん本番が初通しです。想定1時間10分の劇が2時間かかったりします。最後華々しく見せるためにダンスも入れたりするからますます長くなります。お客さんも半ば呆れ気味。でもなぜか帰りません。けっこう反応いいです。笑い多し。とりあえずよかった~。2日目はテンポがよくなり、いい感じ。拍手も大きい。こうして怒涛の文化祭公演無事終了!部員たちを前にしてこう言います。「何とか終わってよかったね。でも秋はこれで行こうと思わない。これは文化祭のためのものだ。地区大会にはもっと別のもっといい作品を創って臨もう!」 ・・・でも部員たちはわかっています。私にそんな気力もないことを。これら文化祭での怒涛作品が「パパイヤ」だったり「桜井家」だったり、「Leaving School」だったりします。で、その後も公演することになるのですが、一番よく覚えているのが、文化祭初演でのお客さんの笑いとか、生徒の演技だったりします。生徒はセリフをうろ覚えでただ発しているだけなのですが、実は一番リアルだったりします。この時期になると文化祭公演のこと思い出しますね。 おっと、表題と全く関係ないこと書いてますね。とりあえず、NHK Eテレで9月21日(土)15時から「青春舞台2013」あります。みなさん、観てくださいね。そして宣伝してください。
タイトルとURLをコピーしました