63分から58分台へ。苦闘は続く。こうなってくるとほとんど芝居は観ていない。観ているふりをしているが、タイマーしか気にしていない。ビデオ撮影するのも、あとで各シーンごとのタイムを記録するためだ。
テンポのよい演技、転換に心の中で拍手。逆だと「おい、おい、おい」と心の中で突っ込む。30秒くらい縮まる案を考えついた時は心の中でガッツポーズをする。
時間制限も高校演劇にとっては悪くない。そうして劇はスリム化し、ストレートになる・・・と言えるのは、58分台になった時。それまでは60分という時間制限に対して恨みつらみを繰り返す。なぜ65分ではないのか!
県大会前の最後の週末は、午前中に通して午後は作業となった。土曜日に59分30秒。まだまだ!さらに削って、さらに転換を早くして、日曜日は57分30秒を達成した。
顧問は思った。「あのセリフ復活させようかな。」 懲りない人である。
カット付箋でいっぱいになる台本。
通しごとのタイム比較表を見るのが実は密かな楽しみ。
※写真はイメージです。